押して、押されて、落とされて
相手のコマを盤外か穴に落とすアブストラクトゲーム。ダイソーから昨年発売された税込み110円で買えるボードゲームシリーズのひとつ。アブストラクトゲームにありがちなうっかり見落としがなく、先の先を考えながらじっくり遊べる。
5×5マスのフィールドの両サイドに5つずつコマを並べ、中央に穴を置いてスタート。手番には自分のコマか穴を1つ、縦か横に1マスだけ移動する。隣り合うコマはいくつでも押すことができ、相手のコマを先に2つ、盤外に押し出すか、穴に落としたら勝利。10秒で説明できるシンプルなルールだが、考えることは多い。
穴に落とそうとすると外側に回り込むことになり、盤外に落とされやすくなるというところがポイント。落とされにくく落としやすい位置取りをしたいが、それは相手も同じである。
押し出される、落とされるというイメージがしやすく、どう動かしたらいけないかわかるため、うっかり見落としはまず起こらない。そのため中盤はやや膠着状態になるが、アンドゥー(一手先に戻す)ができないので収束性は悪くない。2手先は読めるが、3手先、4手先まで読めるかがカギとなる。経験者は、写真のような盤面(次は白手番)ですでに、どちらが勝つかわかるのかもしれない。
Ostle
ゲームデザイン・Masao Fukase/雅ゲームズ(2017)+ダイソー出版(2020)
2人用/6歳以上/5~15分
DAISOオンラインショップ:オストル