襲いかかる蚊たちのデッキビルディング
次々と襲いかかってくる蚊に血を吸われないようにして生き残るカードゲーム。退治した蚊や得られたスキルは自分のデッキに入り強化されていく。
スフィンクス出版(ドイツ)の「生物学シリーズ」に属する。各自血液コマ10個を持ってスタート。ランプを持っているプレイヤーが蚊の標的になる。
全員が手札から1枚を出し、一斉にオープン。さらに山札から1枚加える。ここで出てきた蚊カードは標的のプレイヤーが退治しなければならず、失敗すると血を吸われることになる。手番プレイヤーは手札から殺虫スプレーや蚊取りロウソクなどのカードを出して、できるだけたくさんの蚊を退治する。
平手打ちは最後の手段で、このカードを出したら蚊コマを両手の間に入れて一斉に振り、2分の1の確率でつぶされた蚊の面が出た数だけ蚊を退治できる。
退治できなかった蚊の数だけ血液コマを失い、退治した蚊と、場の経験カード(血液の補充や、より強力な蚊の退治など)1枚が自分のデッキに入る。ランプを誰でも好きな人に渡して、次の標的へ。これを繰り返して、誰かの血液コマがなくなったときに、血液の最も多いプレイヤーが勝利する。
1周目はとりあえず全員まんべんなく標的になったが、2周目は血液の残っている人が標的に。泥仕合になるかと思われたが、退治途中で標的が変わる「アルファ/ベータ/ガンマモスキート」の登場で均衡が破れた。結局、瀕死の私が狙われてゲーム終了。
山札から強力な蚊が出てきても、退治できればそのプレイヤーの強い味方となる。しかしそんなときに限って手札に平手打ちしかないものだ。気合を入れて蚊コマを振るさまに、手当たりしだいに虚空を叩きまくっている感じが出ていた。
Moskitozzz
ゲームデザイン・S.ビュルガー&C.マン/イラスト・J.ロースト
スフィンクス出版(2018年)
2~4人用/10歳以上/20~40分
ゲームストア・バネスト:モスキート