ボードゲーム専門誌『フェアプレイ』は、日曜日まで行われていたドイツのボードゲームメッセ「シュピール」にて、新作の人気投票「スカウトアクション(Scoutaktion)」を行い、結果を発表した。一番人気だったのは『ベルラッティ』と『シティ・オブ・ローマ』で、それぞれゲームストア・バネストとジーピーが取扱いを予定している。
この投票は重複投票を避けるため記名式で行われ、1~5の5段階で評価する。投票者にはIDカードが発行され、毎日フェアプレイのブースに投票用紙を提出して集計し、翌日また投票用紙を受け取って新たに遊んだゲームを評価する。投票にあたっては、遊んだゲームだけを評価することと決められている。新作リストは主催のフリードヘルム・メルツ社から提供されたもので、最終段階ではないため、自由記述欄が設けられている。今回は全体で2500人が投票した。
1位の『ベルラッティ』は、出展3年目のモーゲル出版のディクシット風カードゲーム。『シティ・オブ・ローマ』はアバクス社の建設カードゲーム。3位にはハンス・イム・グリュックの『リフトオフ』が入った。昨年の1位は『テラミスティカ:ガイアプロジェクト』と『クランス・オブ・カレドニア』で、上位陣はゲーマーズゲームだったことと比べると、今年は決定的なゲーマーズゲームがなく、『アズール』によるファミリーゲーム回帰路線もある模様だ。
また規定票数(30票)には届かなかったが評価の高かったものとして、『ブラックアウト・香港(エッガート)』『フォルム・トラヤヌム(フッフ)』『富士(フォイヤーラント)』『故宮(ゲームブルワー)』『ジンジャーブレッドハウス(ルックアウト)』『テオティワカン・シティオブゴッズ(NSKN)』などが挙げられている。
【フェアプレイ・スカウトアクション】
1位:ベルラッティ(Belratti / モーゲル出版)4.0
1位:シティ・オブ・ローマ(City of Rome / アバクスシュピーレ)4.0
3位:リフトオフ(Lift Off / ハンス・イム・グリュック)3.9
4位:コインブラ(Coimbra / エッガートシュピーレ)3.8
4位:ネオム(NEOM / ルックアウトシュピーレ)3.8
4位:ミープルサーカス(Meeple Circus / ペガサス)3.8
7位:カルペ・ディエム(Carpe Diem / アレア)3.7
7位:チューダー(Tudor / コラックス)3.7
9位:アズール:シントラーのステンドグラス(Azul: Stained Glass of Sintra / ネクストムーブ)3.6
9位:スプリングメドウ・春の草原(Spring Meadow / シュピールヴィーゼ)3.6
11位:ザ・リバー(The River / デイズ・オブ・ワンダー)3.5
Endstand #spiel18 #spiel2018 #FairplayScoutAktion pic.twitter.com/3e59gSqTlq
— Hold on Harry (@Fairplaymagazin) 2018年10月28日