休日2人ゲーム会(ハツデン、フタリシロ)

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ゲーム仲間ではなかなかプレイできない2人ゲーム。遊ぶ機会がないと、購入にも自ずとブレーキがかかる。しかしこのところゲームマーケットで面白そうな2人ゲームが多い。気になって買ってきたものがあったため、休日のひとときにジグソーパズルをしていた妻を誘って遊んでもらった。
ハツデン(itten)
ニューゲームズオーダーが製品化した第2回東京ドイツゲーム賞最終候補作品。制作は『TOKYO HIGHWAY』のittenで、シンプルなイラストとミニマルなデザインが特徴的である。ままならなく、悩ましいゲーム。
ハツデン
5種類の自然エネルギーで発電競争をする。手番には5種類のカードを出し、それぞれ2枚の数字(発電力)の合計で相手と競うが、「横列の合計が11以下」というしばりがゲームをとたんに悩ましくする。11を超えると、いずれかのカードを裏返さなければならない。相手より少しだけ上回るように置きたいところだが、僅差だと相手に逆転されかねない。さらに、最強の4を出すと特殊能力のあるカードが引けるが、4を出すということはその列の勝敗を決定的にしてしまうため、あまり早く出したくはないところもジレンマがある。
何となくカードを出してライトに楽しむもよし、出方を伺って駆け引きにしびれるもよし、プレイヤーの熟練度に応じて違う顔を見せてくれる作品だ。
2人用/10歳以上/30分(実プレイ10分)


フタリシロ(imagine GAMES)
『枯山水』の山田空太氏は、その後も新しいシステムを使った意欲的な作品を発表し続けている。『フタリマチ』に続くフタリシリーズ第2弾。簡易箱で頒布価格を抑えているのも嬉しい。
フタリシロ
タイルを並べてお城を作り、最後に「防御力」を競う。防御力は、石垣でぐるりと囲まれた「曲輪(くるわ)」、水堀の長さ、天守の周囲の守り、旗の数などで入り、これらを全部成り立たせるためには、相当上手にタイルを配置しなければならない。
タイルの獲得方法が斬新。タイルを3×3に並べ、1人のプレイヤーは縦から見ていずれか1列、もう1人は横から見ていずれか1列を一斉に選び、兵士をビッドする。これによって必ず2枚は確実に手に入るが、列が交差する1枚については、兵士の数でどちらのプレイヤーが取るか決まる。そのタイルを獲得できる代わりに、兵士の差分だけ捨てなければならない。相手はどのタイルをほしそうか考えて、そこにぶつけていくか、ぶつけるように見せかけて相手の兵士を削るかという駆け引きがある。2人とも同じタイルがほしいこともあり、そのときは戦が熱い。
タイルの獲得の駆け引きと、獲得したタイルを配置するパズルの両方が楽しめる作品。終わってから出来上がったお城を品評し合うのも楽しい。
2人用/10歳以上/25分

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