10月13日(木)、ドイツ北部の小都市エッセンにて、ボードゲームメッセ「シュピール(Spiel)」が開催される。期間は日曜日までの4日間で、16万人の参加を見込む。
34回目を迎え、ボードゲーム・カードゲームでは世界最大のイベント。ネットゲーム全盛の現代において、その規模は年々膨れ上がっている。今年から会場を広げ、展示ホールを3つ(4番、6番、1A番)追加。出店者数も910団体から1021団体に増え、そのうち6割がドイツ以外の出展で、参加国は昨年の41か国から50か国になった。また、出展される新作は1200タイトル以上に及ぶ。
開会に先立って水曜日に行われた記者会見では、今年のトレンドとして「脱出ゲーム」や「ルター宗教改革500周年」が紹介された。脱出ゲームではコスモス社、HCMキンツェル、ミステリールームズ、ノリスの4社が、「ルター宗教改革500周年」ではコスモス社、フッター社、シュピールヴォルクス社、ツォッホ社の4社が新作を発表する。
記者会見の様子。主催のフリードヘルム・メルツ社のD.メツラー氏はこのイベントの顔となっている。
パンフレットの裏表紙は何とオインクゲームズの『海底探険』。今年もヤポンブランド、冒険企画局&グループSNEなど日本からの出展が注目されている。
ドイツのボードゲーム出版社協会はイベント・ゲーム会用のアプリ「Twiddle」を紹介した。イベントの主催者とボードゲーム愛好者が登録し、近くで開催されているボードゲームイベントやゲーム会に参加しやすくする。
プレス会議の後、新作プレビューが行われた。これまではプレスルームのとなりの会議室だったが、出展者の増加を受けて、ホール1Aを開放。広いスペースでたくさんの新作が紹介され、ひととおり見て回るだけでも2時間を要するほどだった。
新作プレビューが行われた1Aホール。