ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)選考委員会は本日10時30分(日本時間の17時30分)、ベルリン市内のホテルにて今年度大賞の発表と授賞式を行った。5月に発表されていた(TGiWニュース)各3タイトルのノミネート作品から、大賞には『コードネーム』、エキスパートゲーム大賞には『スカイアイランド』が選ばれた。
審査員は授賞式の前夜に投票して大賞を決定する。当日はノミネート作品のデザイナー、イラストレーター、出版社の代表が招かれ、それぞれ3タイトルのノミネート作品を順番に紹介した後、大賞が発表された。
大賞には『コードネーム』(チェコゲーム出版)が選ばれた。2チームに分かれてヒントをもとに言葉を当てるコミュニケーションゲーム。チェコのボードゲームが選ばれるのは初。昨年の『コルト・エクスプレス』に引き続き外国作品が大賞に選ばれることになった。審査委員会は「1回遊べばすぐ2回目、3回目、4回目と遊びたくなる。この連想ゲームにはやめられない魅力がある。できるだけ多くの言葉を1つの概念で描写し、敵チームの言葉を含めないというチャレンジはなぞなぞのようで、何としてでも解きたくなる。チーム戦ではあるが、2~3人用のバリアントルールもよく出来ている。言語で遊ぶのが好きならば、このゲームが大好きになるだろう。」とコメントしている。
6年目のエキスパートゲーム大賞に選ばれたのは『スカイアイランド』。こちらはデザイナーの出版社もドイツで、ドイツゲームが得意なタイル配置と値付けのゲーム。デザイナーのA.プフィスターは昨年の『ブルームサービス』に引き続き2年連続のエキスパート大賞受賞となった。審査委員会は「スマートなルールのおかげでシンプルに遊べ、それでいて抜群に魅力的である。実際の人生と同様、この配置と経済のゲームでお金をうまく管理し使うには経験が必要である。その上、ゲームのたびに目的を新たにする可変的な得点システムが優れている。たくさんの革新的なシステムとアイデアをエレガントに噛みあわせたゲームは、完璧に近い」と褒めている。
ドイツ年間キッズゲーム大賞の発表は先月20日に発表され『ストーンエイジ・ジュニア』が選ばれている(TGiWニュース)。
『コードネーム』は日本語版が発売されており、『スカイアイランド』は海外版が流通している。
・Spiel des Jahres e.V.:Codenames ist das Spiel des Jahres 2016/Isle of Skye ist das Kennerspiel des Jahres 2016
・TGiWレビュー:コードネーム
・TGiWレビュー:スカイアイランド
Die beiden Preisträger pic.twitter.com/DfRLUKh8Sb
— Spiel des Jahres (@SpieldesJahres) 2016年7月18日