ホビージャパンは3~5月発売予定の輸入ゲームリスト3タイトルを発表した。いずれもフランスの出版社の作品で、外国語版だが日本語ルールが添付される。
バロニィ(Barony)
M.アンドレ作、マタゴー(フランス)、2~4人用、13歳以上、45分、6600円(税別)。
『宝石の煌き』の作者がデザインした新作ボードゲーム。「バロニィ」とは男爵領のことで、プレイヤーは地方の小領主となり、領地を広げていく。毎ターン、プレイヤーは訓練、移動、村をつくる、都市をつくる、探検する、称号を得るのいずれかのアクションを行う。領土を広げたり、村を守る騎士は「訓練」で入手する。そして騎士に「移動」を命じることで、領土を広げていくことができる。騎士が移動した先で、村や要塞を建設することができ、村は都市へと発展させることができる。領土を広げて発展させることで獲得できる資源が増え、この資源を使って男爵から子爵、伯爵、侯爵、公爵と地位を高める。いずれかのプレイヤーが公爵となるまでゲームを続け、得点をもっとも獲得していたプレイヤーが勝者だ。
シンプルなルールで覚えやすく、特に明確なアクションでプレイもしやすい、一手一手の選択と駆け引きもあり、短時間でプレイできる陣取りゲームで、美しいアートワークが領地を広げて行く箱庭感を演出する。
エリジウム(Elysium)
B.J.ギルバート、M.ダンストン作、スペースカウボーイズ(フランス)、2~4人用、14歳以上、60分、8500円(税別)。
『宝石の煌き』、『ブラックフリート』と次々にヒット作を発表している新進気鋭のスペース・カウボーイズ社の新作。舞台は神代のギリシア。成り上がりの英雄として、オリュンポスの神々の座に自らを奉じよう。そのためには英雄たちを雇い、強力なアーティファクトを集め、探求を成し遂げ、神々の歓心得なくてはならない。プレイヤーの同盟者たちが運命を成し遂げたとき、彼らはエリジウム― 英雄たちの魂が集う死後の楽園 ―に導かれ、プレイヤーの伝説の一節となる。全ての物語が記されたのち、ただの人の子であった英雄は、オリンポスの神々に名を連ねる存在へとなる。
英雄やアーティファクトや神々の力を表すカードを集め、その効果や組み合わせによって点数を得る。これらのカードは組み合わせによって威力を変え、金(神々の助け)や点数(神々の歓心)を得ることができるのです。そしてカードはそれぞれオリンポス神殿の八柱のいずれかの神にかかわりがあり、1~3のレベルを持つ。
ゲームは5ラウンドにわたって行われ、カードをエリジウムに送り、自らの伝説を記そうとする。伝説は、同じ種類のカードのセットか、違う種類で同じレベルのカードのセット。より素晴らしい冒険譚は、より素晴らしい伝説となり、神々の歓心を得るところになる。しかし、エリジウムに送られたカードのほとんどは能力を失うため、カード能力の組み合わせを失うタイミングに気を使うことになるだろう。
フォーミュラD:拡張セットⅥ (Formula D: Circuits 6 – Austin & Nevada Ride)
L.ラヴール、E.ランダル作、アスモデ(フランス)、2~10人用、14歳以上、60分、3800円(税別)。
レーシングゲーム『フォーミュラD』に新たなコースを2つ追加する拡張第6弾(プレイするためには基本セットが必要)。「オースチン」は2012年からのF1開催のために作られた実在のコース「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」をモデルにしたコースで、「ネヴァダ・ライド」はラスベガスとネバダ州の地域をモデルにしたコースで、追加ルールが加わる。