世界最大のボードゲームフェア「シュピール」が今月16日から4日間にわたり、ドイツ・エッセンにて行われる。今年は41(昨年比+2)か国から832(昨年比+2)団体が出展し、850(昨年比+50)タイトル以上の新作が発表される。会場は新しくホールを1つ増やして58000(昨年比+10000)㎥。今年も愛好者やバイヤーなど世界中から15万人が参加する予定となっている。
開幕に先駆けて前日に行われた記者会見では、ラベンスバーガ―社のコンピュータを使ったボードゲーム「スマートプレイ」や、今年発売100周年を迎えるドイツの国民的すごろく『イライラしないで!』、ゲーマーズゲームの広がり、クイズ・パーティーゲームの人気などいくつかのトピックが取り上げられた。
壇上にはドイツのテレビ料理人S.ヘンスラーが料理クイズゲーム『ヘンスラーの料理ラリー』、北京オリンピック重量挙げ金メダリストのM.シュタイナーが”ThinkFun”という脳トレの宣伝に上がった。
最後にドイツのボードゲーム出版社で組織されている「ボードゲーム出版社協会」が市場動向について発表。今年の前半は温暖な気候のため屋外の趣味に押され、前年同時期比4.8%の売り上げ減となっていることを明らかにした。売り上げにはワールドカップ関連のTCG人気(前年比+9.4%)も含まれているため、ボードゲームの落ち込みは相当なものである。カードゲームやダイスゲームなどのシンプルなファミリーゲームが元気な一方、戦略性の高いゲームの売り上げがやや落ちていることも一因と分析、異なる世代をつなぐツールとしての機能に期待を寄せている。
・Internationale Spieletage SPIEL’14