ホビージャパンは、先月ドイツで開催されたシュピール’13の新作取り扱いリスト第3弾を発表した。第1弾13タイトル、第2弾10タイトルに続いて、今回はフランスの出版社を中心に10タイトル。いずれも英語などの外国語版だが、日本語ルールが添付される。
ゾンビ15′(フィフティーン)(Zombie 15’)
G.レメリー、N.シュレーヴェッツ作/イエロ(フランス)/2~4人用/15分/8400円/2月下旬。
ゾンビから逃れ、ほかの生存者を救い出し、真実を見つけ出すナリオベースのリアルタイム協力型ゲーム。CDで15分間のサントラが流れる間に、シナリオをクリアしなくてはならない。
18歳以上の男女はすべてゾンビへと変容を遂げてしまった世界で、生き残った15歳の若者たちが生存をかけて戦う。街を駆け抜け、隠れ家を見つけ、食糧をあさり、戦略的な要衝を押さえ、ほかの生存者を救いだし、この恐るべき事態に隠された真実を見つけ出さなくてはならない。時間が刻一刻と過ぎていき、タイムアップはゾンビの餌食になることを意味する。
15体のゾンビが襲いかかるシナリオが15本。『キング・オブ・トーキョー』の出版社が贈る、15という数字にこだわった斬新な作品だ。
(Youtube: Zombie 15′ – Gen Con 2013)
ポリス:ペロポネソス戦争(Polis)
F.ディアス作/ペガサスシュピーレ(ドイツ)/2人用/90~120分/6300円/12月下旬。
紀元前5世紀の都市国家アテナイとスパルタが、ギリシャ世界の覇者となることを目指す2人用ゲーム。都市国家の力を拡大するには、ほかの都市国家を軍事的圧力や政治的働きかけにより同盟に引き入れ、拡大していく同盟を管理し、必要な小麦を確保し、貿易を行い、軍事行動もしっかり行わなければならない。
オリジナルは2012年にアスィラムゲームズ(スペイン)から発売された作品。今年の国際ゲーマーズ賞の2人用ゲーム部門でノミネートされ、アートワークを一新してリメイクされた。
手番には12のアクションから2つを行い、軍事力や政治力を上げていきます。相手を追い込んで名声を失わせ、勝利点で上回れば勝利です。史実に基づいた2つのシナリオが入っています。
宝石の煌き(Splendor)
M.アンドレ作/アスモデ(フランス)/2~4人用/30分/5250円/2月下旬。
ルネッサンス期の商人となり、宝石鉱山や輸送手段や販売店を買い取り、職人を雇いあげ、貴族とのつながりを深くして威信点を競うカードゲーム。
自分の手番には、宝石を集めるか、発展カードを購入して建設をするか、発展カードを1枚保持する。宝石を集める場合、3種類別々の宝石を1個ずつ集めても、同じ種類の宝石2個を集めてもよい。集めた宝石で発展カードを購入し、建設するとさまざまな得点が得られる。後で建築したいカードは保持しておこう。
手札と宝石と購入する設備をうまく管理して、最初に威信点を15点集めたプレイヤーが勝者する。豪華な宝石トークンでリソース管理を楽しめる。
キャメロット城建築 (Camelot: the Build)
J.マスグレイヴ作/ウォータンゲームズ(イギリス)/2~5人用/30分/5250円/1月下旬。
中世の欧州城郭の内装を施工するタイル配置ゲーム。ブリテンを統一したアーサー王のために居城を作る。立派な濠をめぐらし、塔を築き、城壁をめぐらしたが、内装はまだ施されていない……はたして王にふさわしい居城とするのは誰か。
内装となるタイルを配置していきますが、そこに戦略的な駆け引きや読みが必要となってくる。ウォータンゲームズはアーサー王シリーズのボードゲームを手がけており、華麗なアートワークも注目だ。
シューティングスター(Shooting Star)
I. アモーレッティ、V.ジーニ作/DVジョーキ(イタリア)/3~5人用/30分/1890円/12月下旬。
無慈悲な宇宙軍提督となって、偉大なる支配者ダーク・インヴェーダーの歓心を得るべく、ただただ破壊しまくるB級SFゲーム。惑星を破壊したり、衛星を捕獲したり、ほかのプレイヤーの破壊兵器カードを破壊したりして、秘密の目的を果たすことで得点が入る。はたしてダーク・インヴェーダーの艦隊で一番の地位を得ることができるだろうか?
カードを同時にプレイして、順に解決するだけの簡単なルールながら駆け引きが盛り上がる、スピーディなカードゲーム。今年のリトルエッセンでは、ゲームストア・バネストも取り扱っている。
オリジン~人類の起源~(Origin)
A.マイニーニ作/マタゴー(フランス)/2~4人用/45分/6300円/1月下旬。
人類の揺籃の地、アフリカから自分の部族を導き、世界中に拡散させていくボードゲーム。進出していく地域によって人類は多様性を獲得し、さまざまな文化をもつ人種に分かれていく。
このゲームで使う部族コマは、3種類の色、3種類の高さ(早さ)、3種類の太さ(強さ)でさまざまな組み合わせがあり、隣の地域に広がるときには、色違いか、太さか高さが1つだけ大きいコマを置く。このほかに移住や交換を行い、行き先でカードを獲得したり、発明タイルを得たり、狩猟トークンを得たりする。
経路や段階をうまく考え、最もうまく自分の部族とその子孫たちを新たなる地へと導き、繁栄させることができたプレイヤーが勝者となる。
カプチーノ(Cappuccino)
C.シュヴァリエ作/マタゴー(フランス)/2~5人用/約15分/4200円/2月下旬。
コーヒーカップを重ねてほかのプレイヤーとコーヒーカップを奪い合うゲーム。プレイヤーごとに16個のコーヒーカップがあり、ランダムに並べた状態でスタート。自分の番になったら自分の色のカップ(もしくは一番上が自分の色のカップが重ねられた山)を1つ選び、隣りの取ったカップ(の山)以下の高さのカップ(の山)に重ねる。これを順番に繰り返し、ゲームの最後に最も高いカップの山を作れたプレイヤーが勝者となる。
シンプルなルールでカラフルなカップのコンポーネントもかわいらしく、ちょっとした合間にプレイできる。
・TGiW:カプチーノ
エクリプス:宇宙船パック1(Eclipse:Ship Pack One)
T.ターコカッリオ作/ラウタペリト(フィンランド)/2~9人用/120分/7980円/2月上旬。プレイするためには『エクリプス』基本セットが必要。
人気宇宙ゲーム『エクリプス』で使用できる基本セットの6種の異星種族向けに、別々な形状に再デザインされた迎撃機、巡洋艦、戦艦、宇宙基地の宇宙船コマ6セットと、地球人種族と『古代種族の夜明け』のマゼラン用のプレイヤーボード、および新たな内容物を加えた拡張セット。
新たな要素として、強力な新テクノロジー、古代種族の船、新種族が2種加わる。また選択ルールとして、新たなターン進行ルール、未踏の外縁部の探索、安全保障会議で勝利に導く新たな能力もある。『エクリプス』をやりこんでいるプレイヤー待望セットが登場する。