宴~Utage~(Utage)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

殿、見事な腕前で!
家臣たちがお殿様の機嫌を取りながら勝敗を競うダイスゲーム。今年のゲームマーケット大阪で発表された同人作品である。制作のトロヴィ工房は4月のゲームマーケット東京に出展しなかったが、大阪のボードゲーム専門店キウイゲームズで販売されていたのを入手した。レディボーデン(大)のようなケースが目を引く。
毎ラウンド、まず「殿の点数カード」がめくられる。カードにはサイコロを置く場所があり、ここに置かれるサイコロによって得点が変動する仕掛けだ。全員6個ずつサイコロを振り、杯の中に隠してスタート。
宴
自分の番には、杯の中からサイコロを1個、「殿の点数カード」の上に置くか、ほかのプレイヤーの前に置くか、自分の前に置かれたサイコロを殿の杯に入れるか、ラウンド終了宣言「宴もたけなわでございますが」を行うかのいずれか。「殿の点数カード」の上にあるサイコロは置き換えることもでき、前においてあったサイコロは殿の杯に移動する。
その中で殿の点数が何点くらいになりそうかを予測しつつ、自分のサイコロを調整していく。ラウンド終了宣言があったら1周して得点計算。
家臣であるプレイヤーの得点は、それぞれの杯の中に入っているサイコロの目の合計である。殿の得点は、「殿の点数カード」で決める。殿の杯に入っているサイコロの個数、全部振って出た最大や最小が加味される。
殿の点数を超えない範囲で(笑)、一番得点した家臣が、殿から杯を1つ頂く。何ラウンドか繰り返して殿の杯以上を獲得した家臣の勝利。
全員が殿よりも点数が高いと、ラウンド終了宣言した人の粗相となり、杯を1つ失う。そのほかに、ルールと違ったことをした場合も粗相となる(厳しいペナルティー)。
5人プレイで30分ほど。殿の点数にはランダム要素があるものの、殿の杯にあるサイコロが増えるほど変動幅が小さくなる(サイコロが5,6個あれば最大がほぼ6になるだろう)。そのため、ぎりぎりの計算をして得点を調整するというプレイに。ダイスゲームの爽快感よりも、今何点か、これからサイコロを増減すれば何点に変わるかを計算するシビアなゲームだった。
宴~Utage~
RYU/トロヴィ工房(2013年)
3~5人用/10歳以上/15分

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.