フリジティ(Frigiti)

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本当にありそうな気がしてきた

『たほいや』というゲームがある。辞書から選んだ単語について、本来の説明文と嘘の説明文を混ぜて、どれが本当か当てるゲームだ。これをさらに一歩進めて、辞書にも載っていない単語をサイコロで作り、適当な説明文を考えるのがこのゲーム。タイトルの「フリジティ」というのも、辞書に載ってはいない。辞書に載っていない単語だから、ボキャブラリーも必要ない。求められるのは、みんなにウケる説明をでっち上げるセンスである。

親がサイコロを振り、それを好きなように並べて単語を作る。そして各自シートにその単語の意味を考えて書く。まるっきりデタラメではなく、いかにもそれっぽいものを書くのがポイント。

全員が書いたものを混ぜ、また1枚ずつ配って読み上げる。これは誰が書いたか分からないようにして評価するためである(別の人が初見で読むのが、またウケる)。それぞれ気に入ったものにチップで投票し、それを書いた人がチップをもらう。人数分のラウンドを行って、チップの多い人が勝ち。

フリジティ

第1ラウンドの単語は「BORFT」。「退屈なパーティーを意味する隠語」「筋肉がついた太い足のこと」などといった回答の中、鴉さんの「冬季オリンピックの新種競技」が最多得票。

第2ラウンドは「QEAVOT」。いったいどうやって読むのか。「東芝が開発した介護用ロボット」「外惑星探索ロボット」がかぶったが、人気もこの2つに集まった。

第3ラウンドは「GUBIEL」。「一気飲みを意味するスラング」「大阪発居酒屋のマスコットキャラクター」など。語感にうまくかけるのがポイントのようだ。

第4ラウンドは「PEESK」。ここでbashiさんの「糖尿病の主な原因の頭文字」が大ヒット。ありそうな気がして、みんな腹を抱えて笑った。

最終ラウンドは「JABIO」。またもやbashiさんが「悪の巨人軍ブラックジャイアンツのマスコットキャラクター」で人気をかっさらう。ジャビットくんをうまくもじったものであることは言うまでもない。

後半でbashiさんが大量得点したが、ゲーム中通して安定した人気を集めた鴉さんがトップ。私はというと、ありきたりの意味しか書けなかったり、誰かとかぶってインパクトが薄れたりして最下位。

サイコロはアルファベットなので日本人には遊びにくいかと思ったが、何語ともつかない単語に想像力を大いに刺激されてとても楽しかった。大喜利系のゲームなので、ノリのいいメンバーで遊ぶのがよさそうだ。

Frigiti
A.マイヤー/ビーウィッチトシュピーレ(2011年)
4~6人用/13歳以上/40分
ゲームストア・バネスト:フリジティ

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