古いようで新しく、新しいようで古く
歴史的な事件の数々を、年号を推定して正しく並べるゲーム。9月に日本語版が発売された。英語版と比べ、カードの内容がよく分からなくて協議することがなくなり、格段に遊びやすい。箱が大きめなのは収納面で難があるが、その分、一般玩具や書籍売り場で人目につくように置かれてほしいゲームである。
ルールはほとんど説明不要である。手持ちのカードから1枚、中央のカードに出すだけ。置いたら裏返して、年号を確認し、前後関係が合っていればOK、外れたら捨てて代わりに1枚引く。手札を早くなくした人が勝ち。
年号など覚えているはずもなく、だいたい紀元前だろうとか、19世紀後半だろうとかいうくらいで置くしかない。でも中にはモールス信号の発明は電信の発明の後に違いないといった、同類の推理もできる。
今回は「ジャイアントパンダの発見」が妙に立ちはだかった。この前だろうと思っておいたカードが後だったり、後だろうと思ったカードが前だったり。「またしてもパンダが!」と、失敗して積み重ねられていく捨て札たち。
ジャイアントパンダの発見(西洋人による)は1869年。意外と新しい
終盤は年号がぎっしり混んでくるので、自ずと正解率が下がる。混んできた年代は早めにカードを出しておくという戦略が一応考えられる。もっとも、何百年も幅があるからといってそこにうまく入るとは限らないが。
鴉さんの残り手札2枚が、「恐竜の絶滅」と「地球の誕生」。皆に「それはずるい!」といわれて「地球の誕生」を差し替えたが、見事に当てて1位。ほかの人が出そうとしているカードに、「それはここしかないと思うよ」とか知ったかぶりをして、全然違っていたりするのがおかしかった。
Timeline
F.アンリ/ホビージャパン(2012年)
2~8人用/8歳以上/15分