1655:教皇選出(1655 – Habemus Papam)

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宝石とカネで票集め

教皇の後継者選挙に際し、入札で票数を集めるカードゲーム。ドイツゲームらしいシステムを守るDDD出版が昨年のエッセン国際ゲーム祭で発表し、フェアプレイの人気投票で10位という高い評価を得た。同時公開の入札でテンポのよいゲームである。
毎ラウンド、山札から枢機卿カード、政治カード、アクションカードがめくられる。これを見て手持ちの宝石を握り、一斉に公開。宝石の勝ちの高い順(同じ価値なら数の多い順、数も同じなら手番順)にカードを選んで1枚ずつ取る。
枢機卿カードは基本的な票数になるほか、人物によってゲームの途中で収入をもたらしたり、同じシンボルを集めることで票数が増えたりする。年齢が書いてあって、最高齢の人が死ぬことがあるので、できるだけ若い人を集めておきたい。
政治カードはゲームの最後に票を買うとき、価格を下げるマザラン、集めれば集めるほど票数が増えるルイ14世、臨時収入をもたらすフェリペ4世、ゲーム中に所持金で票を買ったり、ほかの人の枢機卿を殺したりする巻物などがある。
アクションカードには臨時収入や、競りを有利にするもの、ほかの人と枢機卿を交換するものなどがある。
どれもほしいけど、もらえるのは毎回1枚だけ。最初に渡されるボーナスカードに合わせて、ここぞというところでは気合の入ったビッドをしたい。山札から白い煙カードが出てきたら終了。最後に買った分も含めて票数を数えて、多い人が教皇に選ばれる。
序盤はどれを取っても得なので、あまりかち合わず、みんなで宝石をセーブ。そのうちこれだけは取りたい、取らせないという争いが始まる。その中で、ルイ14世をほぼ独占状態にした私が1位。枢機卿は一種類に絞らないことで、攻撃を分散させたのもよかった。
カードの効果に極端な差がなかったせいか意外にあっさりしていたが、ほかの人が何を狙っているか考えながらのビッドは悩ましかった。
1655 – Habemus Papam
C.バウアー/DDD出版(2010年)
3〜4人用/10歳以上/30-45分
ジョイゲームズ:1655:教皇選出

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