B2Fゲームズのブログによると、新しいボードゲーム問屋「New Games Order」が立ち上がることが明らかになった。定価の65〜70%という原価の現況を下げ、日本語ルールのクオリティを上げることを目指す。
近年、同じ会社のボードゲームを複数のショップが平行して輸入し、それぞれ独自に日本語ルールをつけて販売するという例が増えている。発売日・価格・日本語ルールのクオリティを競うのは健全だという意見もある一方、市場規模が小さい中でのコストの重複は、価格の上昇やショップの体力低下を招くことが懸念されていた。商品のほとんど全てが海外製品であるため、原価が高止まりしがちなこともこの背景にある。
これに対し、New Games Orderは海外の問屋を通さずにメーカーから直接一括で仕入れ、日本語ルールを付属することで原価・輸送コスト・ルール翻訳コストを下げることを目指す。またアイテム数は限るものの、ユーザに直売せず、100セット以上仕入れることで安定供給も期待される。発売直後に売り切れて数ヶ月手に入らないという状況も改善されるだろう。
また国内で初めて、ユーザーに直売しないという方向を立てている。小売にとって魅力的な商材というものを維持することによって、国内のショップの力になることも目指す。現状ではメビウスゲームズをはじめ、輸入卸を行っている全てのショップがユーザーへの直売も行っている。
群雄割拠する国内のボードゲーム業界。この問屋の出現で再編なるか、また市場規模が国内の問屋を支えられるぐらいまで拡大するか、今後の動きが注目される。
・B2FGames:3月2日、新会社設立します。New Games Order。