ドイツのボードゲーム卸売大手ハイデルベルガー出版は8月1日から、アレアのゲームを取り扱うことを発表した。
アレアは老舗メーカー、ラベンスバーガー社の1レーベルとして発足。フリーク向けに戦略性の高い作品を専門に制作し、国内外のコアな愛好者から高い評価と注目を集めている。これまで、販売はラベンスバーガー社が受け持っていたが、来月からハイデルベルガー出版に移譲。近年、国際的な実績を積み重ねている同社の販売力に期待したという。
ハイデルベルガーはヤポンブランドを含む世界のゲームメーカーを取り扱っており、フリーク向けのゲームが多い。アレアの移譲は、世界中のフリークにより行き渡りやすいようにするための措置。一方、ハイデルベルガーにとっても、世界的に名高いアレアブランドを取り扱うことで売上増を見込む。
『ラー』や『プエルトリコ』など数々の名作を世に出してきたアレアも、昨年のドイツゲーム賞では9位と10位に終わるなどやや停滞気味。今回の販売移譲は一種のリストラという見方もできなくはない。新たなパートナーを見つけることで、従来のフリークだけでなく一般層への知名度向上も見込む。
日本ではアレアはメビウスゲームズ(東京)、ハイデルベルガーはゲームストアバネスト(名古屋)が取り扱っているが、今回の販売移譲で輸入ルートが変わるかどうかは不明だ。
・Brandora:Heidelberger Spieleverlag übernimmt den Vertrieb für alea Spiele
・alea公式サイト