東京・中野のおもちゃ美術館で、月に2,3回おもちゃライブラリーが開かれているという(朝日新聞2/11生活欄)。
2階のおもちゃライブラリー展示コーナー&プレイルームで、写真入のファイルを見て選び、2週間借りることができる。買わずに借りれば家が散乱せず、それぞれの子に合うものを選べるというだけでなく、「いいおもちゃが家にやってくることで親も影響され、家庭に『遊びの空気』が生まれる(森下みさ子聖学院大助教授)」という。
このシステムは、ドイツのシュピリオテーク(Spieliothek、またはLudothekルドテーク)を想起させる。シュピーリオテークは「ゲームセンター」ではなくてボードゲーム(Spiel)と図書館(Bibliothek)を掛け合わせた言葉から分かるとおり、ボードゲームを貸し出すところだ。借りて遊ぶことによって、コマをなくさないよう、カードを汚さないよう気をつけるようになり、ものを大事にする心も芽生える。現在ドイツには50程度のボードゲーム図書館がある(Gamemob、貸し出しのシステムなどについては「ドイツゲーム事情」『ボードゲーム天国』01号参照)
ゲーム限定ではないけれども、こうした動きが日本でも出てきていることは大いに歓迎される。日本でも大量のボードゲームを保有するコレクターがいるが、気が向いたら貸し出しのできる博物館を開いてみてはどうだろうか。