今年も恒例のドイツ年間ゲーム大賞トトが3月6日午前0時(日本時間午前8時、インド時間午前4時半)から始まる。気の早いことだが、初日に予想を出さないとよほどの穴馬でも来ない限り賞品は狙えない。というわけで、ほとんどといっていいほど情報がない段階でどれが大賞を取りそうか直感的に予想してみる。
今年から5タイトルノミネート制になって、単価の安いカードゲームと、ファミリー向きではない2人用ゲーム・パーティーゲーム・パズル(系)ゲームがノミネートされる余地はほとんどないと言っていいだろう。ギミック系も「ヴィラ・パレッティ」の前例があるとはいえ一般に挙がりにくい。これによってアバクス、アミーゴは全滅か。
重いか軽いかということで言えば、プレイ時間60分ぐらいが限度で、それ以上はノミネート止まりだ。そのためエッセン一番人気「ルイ14世(Louis XIV)」がノミネート止まりの可能性が高くなる。ただあまりに軽すぎるのも難しそうだ。「ピラニアペドロ(Piranha Pedro)」は手頃だが、軽いという点で厳しいかもしれない。
外国メーカーは「乗車券」の例があるとはいえ、まだ敷居は高いと思われる。クレメントーニの「ソロモン王の財宝(Kölnig Salomons Schatzkammer)」、ピアトニクの「フリント船長(Der Schatz des Kapt’n Flint)」はニュルンベルクで注目を浴びていたようだが、今ひとつ訴えるものがないのではないか。
そしてクニツィアは受賞しないというジンクス。ファミリーゲーム指向になってからそれがさらに強まったと思う。そもそもクニツィアのファミリーゲームは中途半端な感じがする。ドイツゲーム賞を目指してほしい。これで「パラッツォ(Palazzo)」と「バベルの塔(Der Turmbau zu Babel)」が落ちる。
このような消去法から、残るのが「クレタ(Kreta)」、「アマゾン(Amazonas)」、「オーストラリア(Australia)」。前二者は私の好きなドーラの作品で、彼がボードゲームを発表するのは2001年のメディナ以来なので期待が高まる。最近落ち目のゴルトジーバー、コスモスということを差し引いてもいい線いくのではないだろうか。後者はクラマー&キースリングが作った割には軽そうなので期待できる。次点にクイーンの「マックラバー」。
エッセンの新作では「ピラニアペドロ」のほかに「皇帝の影」「フランドル1302」「ゴイルドブロイ」「ナイアガラ」などが代表的だが、大賞というにはパンチが弱い気がする。というわけで現時点では以下の3つを予想。
- クレタ(Kreta)
- アマゾン(Amazonas)
- オーストラリア(Australia)
3月6日まであと2週間ほどある。Spielboxではそれまで遊んだり、議論したり、思索したりして下さい(Bis dahin haben Sie noch ein wenig Zeit zum Spielen, Diskutieren, Spekulieren…)ということなので、遊ぶことはほとんどまだできないとしても、どなたか議論と思索に付き合ってくださる方がいたら嬉しいです(書き込み歓迎)。