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ドイツゲーム売上微減、クリスマス商戦で不振

ドイツ・オーストリアのボードゲーム出版社19社の代表で構成されるボードゲーム専門グループ(Fachgruppe Spiel)は、29日から開かれるニュルンベルク国際玩具見本市を前に、昨年のボードゲーム売上を発表した。前年比で0.7%の減となり、好調時の水準4億ユーロ(560億円)を超えることができなかった。
昨年10月のエッセン・シュピールの折には、3四半期(1~9月)の売上が前年比5%増と好調であることを発表していた。そのままのペースならば4億ユーロに届くはずだったが、クリスマス商戦が特に売れなかったという。
ジャンル別ではダイスゲームとワードゲームが前年比18%増、カードゲームが10%増となっていることから、安価なものばかり売れたことが原因のようだ。特に、カードゲームの『花火』がドイツ年間ゲーム大賞を受賞したことに触れ、「この大賞作品の売上個数は、販売個数においてこれまでの大賞作品と劣っていないものの、クリスマス商戦で店頭価格がほぼ5~7ユーロだったため、例年高価格だった大賞作品と比べると、ボードゲーム業全体の売上にさほど影響を及ぼしていない」と述べている。
ただしこの結果について、本当に大事なことは非電源ゲームの売上がコンスタントに推移することであるとし、各社はニュルンベルクの新作に臨む。
Fachgruppe Spiel:Kleine, feine Spiele prägten das Umsatzgeschehen 2013

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フランス年間ゲーム大賞2014ノミネート

来月28日から開かれるカンヌ国際ボードゲーム祭に合わせて、アスドール・フランス年間ゲーム大賞(As d’Or – Jeu de l’Année)のノミネートが発表された。この中から大賞が27日の前夜祭において発表される。
今年のフランス年間ゲーム大賞は8人の審査委員によって選ばれており、昨年は『アンドールの伝説』、一昨年は『タケノコ』、一昨年は『髑髏と薔薇』が受賞している。昨年は12タイトルがノミネートされていたが、今年は14タイトルに増え、良作が多かったことを伺わせている。日本発の『ラブレター』、韓国発の『コリョ』などが取り上げられている一方、ドイツ発は2タイトルに留まった。
カンヌ国際ボードゲーム祭は来月28日から3日間にわたって開催される。2011年に入場者17万人を記録して以来、エッセン・シュピールを上回る規模のイベントとなっている。
【アスドール・フランス年間ゲーム大賞2014ノミネート】
アウグストゥス(Augustus / ハリケーン出版)
ブリュッセル1893(Bruxelles 1893 / パールゲームズ)
コンセプト(Concept / ルポ・プロドゥクシオン)
クレージータイム(Crazy Time / イン・ルド・ヴェリタス)
クロスマスター・アリーナ(Krosmaster Arena / アンカマ)
コリョ(Koryo / ムーンスターゲームズ)
中世の建築士(Les Batisseurs / ボンビックス)
三匹のこぶた(Les Trois Petits Cochons / パープルブレインクリエーション)
ルイス・クラーク探検隊(Lewes & Clark / ルドノート)
ラブレター(Love Letter / フィロソフィア)
マスカレイド(Mascarade / ルポ・プロドゥクシオン)
マイス&ミスティクス(Mice & Mystics / フィロソフィア)
ごきぶりキッチン(Panic Cafard / ラベンスバーガー)
ゆらゆら海賊船(Riff Raff / ツォッホ)
Festival International des Jeux Cannes:As d’Or-Jeu de l’Année