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精神分析の大家を目指せ『アンコンシャス・マインド』日本語版、12月19日発売

アークライトゲームズは12月19日、『アンコンシャス・マインド(Unconscious Mind)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:ゲームデザイナー:ヨマ&A.ザックス&ラスカス&J.パック、イラスト:A.ボスレイ&V.デュトレ、ヨマ、1~4人用、12歳以上、60~120分、10780円(税込)。

ギリシャの新興出版社、ファンタジアゲームズがキックスタータを経て製品化した今秋の新作。社内チームでデザインし、イラストは『エバーデール』のボスレイと『エルドラドを探して』のデュトレが手掛けた。1900年代初頭、精神分析学者S.フロイトの元に集まったメンバーの一員となり、名声を競う。新しい治療技術を開発し、診療所を設立し、顧客を増やそう。

手番には中央のミーティングテーブルにアイデアトークン(ワーカー)を配置し、自分のノート(プレイヤーボード)にタイルを追加したり、カードをドラフトしてプレイしたり、ウィーンの街を移動したりといったアクションを行う。置く場所によってロンデルが進み、プレイヤーボードのタイルが発動する。さまざまなアクションを連鎖させるには、自分のノートを上手に作ることが重要。

自分のインサイト(洞察)を深めれば、潜在意識の中の「顕在夢」と「潜在夢」を用いた患者の診察ができるようになる。多くの患者を治療すれば、治療済みの患者の助けを表す透明レイヤーが解除され、特殊能力やボーナス得点が得られる。

さらには研究や論文も発表することで名声が上がる。フロイト一派の名声が確立したらゲームは終了し、得点の最も多いプレイヤーが勝者となる。

ワーカープレイスメントとエンジンビルド、ロンデルといった要素を備えたユーロゲーム風の作品。著名イラストレーターのアートワークに加え、存在感抜群のインクポットや細やかなコマなど、コンポーネントにもこだわっている。

内容物:討論室ボード 1枚、市街図ボード 1枚、論文タイル 9枚、地区トークン 24個、ノートタイル 60枚、場所別目標タイル 7枚、フロイトコマ 1個、フロイト名声マーカー 1個、悲嘆レイヤー 24枚、初期悲嘆レイヤー 5枚、分配ボックス 1個、オフィスルームカード 4枚、一般患者カード 12枚、症例研究患者カード 12枚、潜在夢カード 24枚、顕在夢カード 24枚、研究カード 36枚、プレイヤーボード 4枚、洞察ダイヤル 4個、オフィスボード 4枚、教授コマ 4個、アイデアトークン 24個、治療マーカー 8個、名声マーカー 4個、得点マーカー 4個、洞察トークン 52個、インクポット 4個、ハート形ボックスマーカー 4個、コーヒーマーカー 4個、開始プレイヤーマーカー 1個、名案トークン 20個、早見表カード 4枚、ルール説明書 1冊、ジャーナリストコマ 1個、花火コマ 1個、場所ボーナスタイル 6枚、討論室カード 16枚、イド用ノートタイル 9枚、一般患者オーバーレイタイル 4枚、症例研究患者オーバーレイタイル 4枚、インクポットマスオーバーレイトークン 1個、矢印トークン 1個、ソロモード用ルール説明書 1冊、ソロモード用早見表カード 1枚、転換早見表カード 1枚(カードサイズ:91mm×59mm 30枚、112mm×61mm 48枚、67mm×44mm 52枚)

Unconmj

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温室効果ガスを実質ゼロに『eミッション』日本語版、12月上旬発売

E Missionjホビージャパンは12月上旬、『eミッション(e-Mission/Daybreak)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:M.リーコック&M.メナパーツ、イラスト:M.ベルク、1~4人用、10歳以上、60~90分、10450円(税込)。

『パンデミック』のリーコックが、社会問題をテーマにしたワークショップを開催するメナパーツと共同でデザインした作品で、CMYK社(アメリカ)から昨年発売された。ドイツ語版はシュミット・シュピーレから発売され、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞している(スイカTシャツ事件)。脱炭素化社会を目指す協力ゲーム。

各プレイヤーは欧州、米国、中国、第三世界のいずれかを担当し、地球温暖化に対する技術を開発して、回復力のある社会の構築を目指す。ゲームは最大6ラウンドにわたってプレイされ、各ラウンドには《長距離送電》や《樹木農園》などのカードを手札から自分のプレイエリアにある《クリーン発電所》や《回復ボランティア》などのカードにプレイする。既存のカードの前にプレイすれば能力の置き換え、後ろにプレイすれば強化となるほか、「エネルギー」や「生態系」などのタグが増えることで強力なコンボを生み出す。

メインボードには5つのステージがある。「国際ステージ」では会議を開き予測される《嵐》や《世界的な金融危機》などの危機を検討し、《大規模風力発電技術》や《損失・損害基金》などの国際的プロジェクトカードを選ぶ。「地域ステージ」では自分のボードに《社会運動》や《森林再生》などの地域的プロジェクトカードをプレイし、排気トークンや汚染エネルギーを除去する。「排出ステージ」ではこのラウンドで排出した炭素駒をできるだけ回収し、「危機ステージ」では国際ステージで出た危機カードを解決。危機が解決できないと「砂漠化」や「海洋の酸性化」でリソースや手札の減少を招く。

クリーンエネルギーの増産と、汚染エネルギー・排気トークンの除去により、温室効果ガスを実質ゼロにすれば全員の勝利で、その前にラウンド6が終わるか、気温が2℃上昇するか、社会的危機トークンが12個溜まると全員の敗北となる。ラウンドごとに各勢力のエネルギー需要が増え、勝敗の行方は最後までわからない。

「気候変動ゲームを作らないと聞かれるたびに、どうやったらこんな難しいテーマを楽しくできるのかわからないと答えてきたが、この作品はそれをやってのけた」(E.ハーグレイブ)、「プレイヤー間の自由な協力によって、チームとして行動し、一手一手の影響を議論するようになる」(P.ウォーカー=ハーディング)というように、シリアステーマとエンターテインメントを両立した作品。コンポーネントもテーマに合わせてプラスチック、繊維製品を使わず、木駒や紙類はすべて森を守るFSC認証、外包装のシュリンクをなくしている。

内容物:ゲームボード類 7枚、 カード類 281枚、厚紙製トークン 261枚、木製トークン 108個、ダイス 2個、ルールブック 1冊、紙製保管用トレイ 4つ


(写真はドイツ語版)