エッセン シュピール’08

エッセン シュピール’08 – 国際ボードゲーム祭の展望

ドイツゲーム界の最大のお祭りであるシュピール’08―エッセン国際ボードゲーム祭が10月23日(木)から4日間にわたって行われます。
このページでは、新作情報を各メーカーのウェブサイト、およびドイツのボードゲームニュースサイトから翻訳し、どのような新作が出るかを見ていきたいと思います。日本に比較的入りやすく、よく知られているメーカーを中心に紹介しています。ゲーム名は直訳で、後で輸入販売されるときには別になるかもしれません。
更新履歴:7月19日アルゲントゥム、バンブス、ハンス、ルックアウト、ツォッホ、7月25日イスタリ、8月11日コスモス、8月14日レポス、8月22日アミーゴ、9月6日ビーウィッチト、ヴァレー、9月26日2Fシュピーレ、ドライマギア、ハンスイムグリュック、ルックアウトゲームズ、9月27日アバクスシュピーレ、アドルング、クワリ、エッゲルトシュピーレ、10月2日ラベンスバーガー、コスモス、10月7日アバクス、デイズ・オブ・ワンダー、10月15日ツォッホ、マタゴー、10月21日クリムズス、ヤポンブランド、ゴルトジーバー、ハイデルベルガー、クイーンゲームズ

各メーカーの動向

  1. 2F Spiele 2Fシュピーレ…位置取りが大事なレース急流フィーバー
  2. Abacusspiele アバクスシュピーレ…イモムシイモムシのリメイク、人気作の拡張
  3. Adlung Spiele アドルング…早取りゲーム多いか少ないかほか
  4. alea アレア…今年は新作なし
  5. Amigo Spiele アミーゴ…ブルクハルトのヤギの王様、オルネッラのビザンチンほか
  6. Argentumverlag アルゲントゥム出版…テントで牛を確保ウィンドリバー
  7. Bambus Spiele バンブスシュピーレ…氷がなくなっていくアークティア
  8. BeWitched Spiele ビーウィッチト・シュピーレ…フリーゼとラモント兄弟の推理ゲーム3つの掟
  9. Cwali クワリ…進みだしたら止まらないスピードボート
  10. Days of Wonder デイズ・オブ・ワンダー…数字トリビアゲームギャンビット7
  11. eggertspiele エッゲルトシュピーレ…ブラントの城を守って
  12. Goldsieber ゴルトジーバー…フィオーレ&ハッペルのヴィア・ロマーナ
  13. Hans im Gluck ハンス・イム・グリュック…カルカソンヌがアクションゲームに!
  14. Heidelberger ハイデルベルガー…名声を求める武士道
  15. Japon Brand ヤポンブランドロボトリーほか6作
  16. Kosmos コスモス…ドイツ建国60周年記念にドイツカタン
  17. Krimsus クリムズス…盗賊の力試し森の盗賊
  18. Lookout Games ルックアウトゲームズ…ローゼンベルクのル・アーブル
  19. Matagot マタゴー…モアイを切り出して運ぶ巨人
  20. Queen Games クイーンゲームズ…鉄道ゲームシカゴエクスプレス
  21. Ravensburger ラベンスバーガー…フェルトの薔薇の名前、ドーンのダイヤモンドクラブ
  22. Repos Production レポスプロダクション…クニツィアのピックポケット
  23. Valley Games ヴァレーゲームズ…クニツィアの自由都市、クラマーのマスタービルダー
  24. Ystari Games イスタリゲームズ…エルハルトのシラ
  25. Zoch ツォッホ…クニツィアのダイスゲームガーガー店のおすし

…当サイトの管理者が概要を呼んで直感的に面白そうだと思ったものをピックアップしています。未プレイ段階での評価ですので、当たり外れは大きいと思います。

2F Spiele 2Fシュピーレ

急流フィーバー急流フィーバー(Flussfieber)
F.フリーゼ作、2~5人用、30分。
木こりたちが急流に集まって伝統的な川下りレースを始めます。アクシデントの多いレースを、上手なカードプレイで制するのは誰でしょう。6枚のボードを並べて急流コースを作ります。ボードのマスは六角形になっており、カードを出して木こりコマを進めます。各プレイヤーは2~3人の木こりを操縦しますが、そのカードはすべて同じ山札から出てくるので、手札を出す順番をよく考えなければなりません。

電力会社拡張マップ4:韓国と中国(Funkenschlag – Erweiterung Korea/China)
2Fシュピーレのヒット作『電力会社』に新たなマップが追加されました。すでに発売されています。

Abacusspiele アバクスシュピーレ

ウォームアップワームアップ(Worm up!)
A.ランドルフ作、3~5人用、7歳以上、15~20分。
ブラッツやヴェニスコネクションから発売されていた『イモムシイモムシ』のリメイクです。進む数をビッドして、誰ともバッティングしていなければ自分のイモムシを進めることができます。イモムシはコマを並べて作り、進む分だけ後ろのコマを取って前に付け足します。

レースフォーザギャラクシー拡張レースフォーザギャラクシー:来るべき嵐(Race for the Galaxy: Aufziehender Sturm)
T.レーマン作、1~5人用、12歳以上、60分。
大人気のカードゲームの拡張第1弾です。5人で遊べるカードセット、「ロボット」相手に遊ぶソリテアルール、追加のカード、タスクチップ、ブランクカードが入っています。英語版はリオ・グランデゲームズが取り扱います。

ズーロレットXXLズーロレット特大(Zooloretto XXL)
M.シャハト作、2~5人用、8歳以上。
『ズーロレット』と『アクアレット』の拡張セットです。動物が増え、満員になった檻を再び空にして新しい動物を入れられるようになります。でもあまり遅いと、空にしても得点にならないかもしれません。
このほかに2人用のトレーラー、『アクアレット』の拡張タイルと動物チップが入っています。

Adlung Spiele アドルング

多いか少ないか(Mehr oder weniger)
K.アドルング作、2~8人用、8歳以上。すばやく数えてほかの人より早く数字カードを取ります。「多いか少ないか」チェックが突然起こると大パニックです。

満載(Voll verladen)
F.シュターク作、2~4人用、7歳以上。品物を降順につんでいきます。途中の数字を飛ばしてもかまいませんが、数字が最後まで行くと満載となるので気をつけなければなりません。

知識とアーティファクト(Wissen & Artefakte)
J.シュヴィンハンマー作、12歳以上、90分。『魔剣と竜の卵』の2番目の拡張です。ボードゲーム並みの要素を加えました。全部の拡張をあわせて遊ぶとプレイ時間は180分になります。

マニマルズ拡張:大洋・岸辺・極(Ozeane, Kusten & Pole 1)
B.ネーゲル作、2~6人用、6才以上。ドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストにも選ばれた『マニマルズ』に新しい動物が加わります。

alea アレア

今年は新作の調整が間に合わないことが分かり、試作品の発表もありません。新作は来年のニュルンベルクを予定しています。

Amigo Spiele アミーゴ

プライバシープライバシー2(Privacy 2)
R.シュタウペ作のパーティゲーム。5~12人用、16歳以上、45分。
「足にキスをしたことがある」、「恥ずかしい下着を身につけたことがある」、「食べ物に向かって戻したことがある」など、公然と答えられないようなことをひそかに答えて、回答者の数を予想します。誰がイエスだったかは完全に隠蔽されるので心配ありません。人気のあった『プライバシー』の問題を総入れ替えしたもので、単独で遊ぶことができます。

S.マルカードの料理ラテンS.マルカードの料理ラテン(Stefan Marquards Kuchenlatein)
M.レオピッツィ作の料理クイズゲーム。2~6人用、12歳以上、90分。
異色の創作料理人として知られるS.マルカードが監修したクイズをみんなで解いていきます。ダイスを振って、クイズのマスに止まったらカードを引いてクイズに答え、正解するとカードがもらえます。このカードをためると点数になります。

ヤギの王様ヤギの王様(Herr der Ziegen)
G.ブルクハルト作のボードゲーム。2~5人用、8歳以上、45分。
昨年発売された『ヤギ戦争』の続編となるゲームです。システムは同じ作者の『銅鍋屋』を改良したものです。タイルを出してその数だけ7×7枚のタイルの外側を巡り、止まった列のタイルを1つ取るというのを繰り返します。各種類5枚のタイルを集めて、最多を確定させると点数になります。犬を使ってタイルを飛ばしたり、ミルクタイルで移動を増やしたりすることもできます。

ビザンチンビザンチン(Byzanz)
E.オルネラ作のカードゲーム。3~6人用、8歳以上、45分。
プレイヤー人数と同じ枚数の品物カードを競ります。一番高い値をつけた人が好きなカードを競り落とし、そのカードで同じ品物が3枚揃ったら、一番数字の高いカードを点数にできます。競りに参加できるのは1人1回で、全員1枚ずつカードを手に入れます。
次に支払いに使った品物カードを配分します。今度は一番少ないカードで競り落とした人から無料で手に入れ、3枚揃ったら同じように点数にできます。これを山札がなくなるまで繰り返して点数の高い人が勝ちです。競りで勝つところと負けるところの判断が重要です。

ポイズンポイズン(Poison)
R.クニツィア作のカードゲーム。3~6人用、8歳以上、45分。
アメリカのプレイルームから発売されているカードゲームのドイツ語版です。箱はアミーゴのカードゲームサイズになりますが、イラストは変わりません。3種類のカードを鍋に入れて、ひとつの鍋で合計を14以上にしてしまった人は全部引き取らなければなりません。引き取ったカードはマイナスで、特に毒が入っているとマイナスが増えますが、一番多く引き取った人はマイナスを免除されます。手軽に盛り上がれるカードゲームです。

テネキーテネキー(Tenakee)
M.フェルトケッター作のカードゲーム。3~5人用、8歳以上、15分。
トーテムポールをみんなで高くしていきます。手札から3枚選び、順番にカードを置いて新しいトーテムポールを作るか、すでにあるトーテムポールを高くするか、頂上カードを置いて閉めるかを行います。頂上カードを置いた人はそのトーテムポールのカードを全部手に入れます。全員が同じ内容の手札を使い切ったときにゲームは終了し、一番カードを多く手に入れた人が勝ちます。ほかの人に取られる前にどこまで伸ばせるかが鍵です。

Argentumverlag アルゲントゥム出版

ウィンドリバーウィンドリバー(Wind River)
D.リーケンス作のボードゲーム。牛の群れを進めながら、適切な位置にテントを建てて食料を確保します。牛は前にしか進めません。そしてテント1つにつき牛1つが必要です。余分に牛を確保できれば食料としてストックでき、テントに牛が来なかったときに調達できます。牛も食料もないテントは除去されてしまいます。こうして牛がボードを全部渡り終わったときに、残ったテントの数で勝敗が決まります。
 牛はやがていなくなりますから、それまでにどれくらい余分な食料を確保できるかがテント維持のカギです。牛の進め方を交渉して、共存共栄の道を探らなければなりません。そのためほかの人とうまく絡めるようなテントの位置取りを考えるダイナミックな陣取りゲームです。

Bambus Spiele バンブスシュピーレ

アークティア(Arktia)
S.ケーゲル作のボードゲーム。2~4人用、12才以上、40分。
小さくなっていく足場で、自分の建物を守ります。六角形の氷タイルが並んでいるところで、自分の建物に隣接するように建物を起きます。一度置いた建物は、直線状に移動できます。移動するたびにグループから離れた建物を取り除きます。建物が重なると、一番上に置いた人が所有権を持ちます。氷タイルはやがて1枚ずつ取り除かれていき、移動ができなくなったところで終了です。所有権と取り除いた建物が多い人が勝ちです。『オイ、それはオレの魚だぜ』の元になった同社の『ペンギン』の発展版と言えそうです。
すでにバネストから5000円で発売されています。

BeWitched Spiele ビーウィッチト・シュピーレ

3つの掟3つの掟(Die 3 Gebote)
F.フリーゼ、ラモント兄弟作のコミュニケーションゲーム。3~7人用、10才以上、45分。
高僧とその弟子がお祭りをしています。歌ったりアイティファクトを並べ替えたりしますが、その規律を知らなかったらどうしたらよいでしょう。ほかの人がやることをよく見ておくのが一番です。ただしとなりの人はタブーを犯して高僧から怒られてしまうかもしれません。
このゲームでは各自が高僧になり、掟を決めます。掟にはアーティファクトの置き方に関するものと、プレイヤーの行動に関するものがあります。ほかの人は弟子となって実際にアーティファクトを移動したり移動したりしながら掟を推理し、できるだけたくさんのカルマを集めることを目指します。類似の作品としては『禅道』がありますが、これにプレイヤーの行動を加えてパーティーゲーム調に仕立てています。

リンカーリンク拡張(Linqer)
昨年の秋に発表され、ドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストに入った『リンク』の追加カードです。26枚のカードに312枚の単語が収録されています。

Cwali クワリ

パワーボートパワーボート(Power Boats)
C.v.モーセル作、2~6人用、9歳以上、60分。
スタートラインから、規定のブイを回ってゴールに戻るレースです。進み方は特別な3面ダイスで、前のラウンドから増やすのも減らすのも1つだけです。方向は1度だけ変えられますが、出たダイスの目だけ直線で進まないといけません。ダイスを増やしすぎるとスピードが制御できなくなるので注意が必要です。少ないダイスで小回りよく進むか、ダイスを増やして大回りで一気に進むかも考えどころです。

Days of Wonder デイズ・オブ・ワンダー

ギャンビット7ギャンビット7(Gambit 7)
D.クラプチェット作、3~21人用、7歳以上、15分。
人気のトリビアゲーム『ウィット&ウェーガー(Wits & Wagers)』をリメイクした作品。数字で答えるクイズを解き、『クイズいいセン行きまSHOW!』のように昇順に並べてビッドします。正解を超えない範囲内で一番近い答えだった人と、そこにビッドした人に得点が入ります。

チケットトゥライド・ダイス(Zug um Zug – Die Wurfel-Erweiterung)
A.R.ムーン作、2~6人用、8才以上、30~60分。
チケットライドシリーズ汎用のダイス拡張。カードを使わないで、代わりに5つのダイスを振ります。出た目によってルートにコマを置いたり、目的地カードを新しく引いたりできます。

チケットトゥライド・北欧(Zug um Zug: Skandinavien)
限定発売されていた北欧マップが一般発売されました。

このほか『メモワール’44』に3つの拡張と『キャメロットを覆う影』拡張★マーリンの力(Merlins Macht)、

Drei Magier ドライマギア

ごきぶりスープごきぶりスープ(Kakerlakensuppe)
J.ゼメ作、2~6人用、6才以上。
好評(?)のごきぶりシリーズ。うっかり口を滑らせるとスープの中のとんでもない具を食べてしまいます。前作『ごきぶりサラダ』の拡張としても遊べます。

クリッカドクリッカド(Klickado)
作者不明、1~6人用、6才以上。
棒を崩さないように抜いていくゲーム『ミカド』とか反対に、棒を積み重ねていきます。磁石の力でなんとか落ちないでいるのですが、ちょっとした弾みで落ちてしまったら引き取らなければなりません。最初に自分の棒を全部なくした人が勝ちです。

eggertspiele エッゲルトシュピーレ

城を守って城を守って(Im Schutz der Burg)
M.ブラント、I.ブラント作、2~4人用、12歳以上、45~60分。
全員同じ8枚の職業カードデッキを持っています。その中から1枚を同時に出して、決められた順番で処理していきます。お金を取り、資材を買って、23種類の建物を建てていきます。
ボードは両面印刷になっており、表は夏、裏は冬になっています。冬の面で遊ぶ場合は追加のカードが入り、ゲーム難易度が上がります。

ヘッド・オブ・ステーツ(Head of States)
P.ハウス作、2~5人用、12歳以上、90~120分。
イギリス、フランス、ドイツ、スペインの四カ国が覇権を争うボードゲームです。

Goldsieber ゴルトジーバー

ヴィア・ロマーナヴィア・ロマーナ(Via Romana)
C.フィオーレ、K.ハッペル作、2~4人用、8才以上。
ローマが新しく占領したガリア地方を舞台に、都市間の交通を取り合います。道の建設で一番を取り、重要な都市をつなぎ、城砦を築いて地方の覇権を手に入れます。

城の大騒ぎ城の大騒ぎ(Spuk im Schloss)
M.エルンスト作、3~5人用、5才以上。
オバケがいるお城の宝物を集めます。手札から1枚を選び、全員が左隣の人に一斉に渡します。これを繰り返して、同じ宝物を4枚集めます。カードの中にはオバケがあって、何が起こるかわかりません。

Hans im Gluck ハンス・イム・グリュック

操り人形サンクトペテルブルグ拡張:最高のお店と饗宴(In bester Gesellschaft & Das Bankett)
『サンクトペテルブルグ』の2つの拡張をセットにしたものです。「最高のお店」は2つのコマと36枚のカードで、5人プレイができるようになります。「饗宴」はシュピールボックスの付録だったもので(日本語ルールはこちら)、12枚のカードが入っています。

操り人形フルセット(Ohne Furcht und Adel & Die dunklen Lande)
発売10周年を記念して、操り人形と拡張が缶入りで発売されます。

パチンコカルカソンヌ拡張:パチンコ(Carcassonne – Das Katapult)
カルカソンヌの拡張も7番目となり、ついにアクションゲームの要素が加わりました。パチンコのマークがあるタイルをめくった人は、まずパチンコチャレンジをします。追加得点になるか、得点を失うかは器用さ次第です。

カルカソンヌ:メイフラワー号(Carcassonne – Mayflower)
K.J.ヴレーデ作、イラストはF.フォーヴィンケル、2~5人用、8歳以上、45分。
スタンドアローン型のカルカソンヌです。北アメリカ大陸の東岸に上陸して都市や農場や道を作りながら西進していきます。はじめはアメリカ東海岸のボードが固定されており、そこからタイルを並べて西に広げていきます。ボードに農民や建物を配置してポイントを挙げます。探検家が前線を張っており、少しずつ前進していきます。前線よりも後ろにいるコマは除去されてしまいます。

自治領(Dominion)
D.ヴァッカリーノ作のカードゲーム。2~4人用、10歳以上、60分。
全員同じカード構成でゲームを始めます。テーブル中央にはあるカードを購入して、使うことができます。カード選択と購入で手札を改良し、最後に一番勝利点を稼いだ人が勝ちです。

王の宮殿(Palais Royal)
X.ジョージ作、イラストはM.メンツェルのボードゲーム。2~4人用、10歳以上、90分。
フランス一の建築家を目指して、手下を効果的に配置し、防御のかたい宮殿の建設で手柄を上げます。

Heidelberger ハイデルベルガー

武士道武士道(Bushido)
M.ニーツァー、O.ウルフ作、3~5人用、90分。
戦国時代の大名となって名声を競います。戦争に勝つことが目的とは限りません。大名役のプレイヤーがほかの人を侍、武士、先生、旗本に割り当てます。侍や旗本は大名とともに武士を攻撃して侍の名声を手に入れます。侍の名声は茶会を行うことで大名の名声に換えられます。武士は防御することで名声を手に入れます。先生は浪人を使って国を弱体化させたり、スパイを送ったりと戦いの影で暗躍します。戦闘は軍隊の数とじゃんけんシステムで勝敗を決めます。

護民官拡張(Tribun: Die Brutier Erweiterung)
2~6人用、12歳以上。ブルーティという新しいグループが登場します。

妖精奇譚(Fairy Tale)
中村聡作、2~5人用、8才以上、40分。
アメリカ、イタリアでも発売されている日本発カードゲームのドイツ語版です。

Japon Brand ヤポンブランド

今年のヤポンブランドは、『ロボトリー』(カワサキファクトリー)、『ディフェンダーズ・オブ・クレイアート』、『ゴー/ストップ』(B2Fゲームズ)、『いばらの姫と4人の騎士』、『イカサマージ』(カナイ製作所)、『がむしゃらギャング団』(ワンドロー)の6タイトルを持ち込みます。

Kosmos コスモス

ドイツカタンドイツカタン(Die Siedler von Catan – Deutschland Edition)
K.トイバー作、3~4人用、30分。
ドイツ建国60年を記念して発売されるドイツマップです。街道・開拓地・都市のほか、ケルン大聖堂やブランデンブルク門などの名跡を作ることで勝利点が得られます。名跡のミニチュアが入っています。
Spielboxの写真

セーレムのウィザードセーレムのウィザード(Der Hexer von Salem)
M.リーネック作、2~4人用、10才以上、50~60分。
W.ホールバインによる同タイトルの小説(国内未訳)を、『大聖堂』を手がけたリーネックがボードゲームにしました。街中のさまざまな場所を回って遭遇するクリーチャーから特殊能力を手に入れ、悪の勢力に立ち向かいます。

ザック&パックザック&パック(Zack & Pack)
B.アイゼンシュタイン作、8才以上。
引越し屋さんとなってトラックに荷物を積みます。ダイスで指示される大小さまざまな荷物を、トラックの形状に応じて上手にたくさん積み込まなければなりません。

深海のYrr(Der Schwarm)
W.クラマー、M.キースリング作、2~4人、12才以上。
F.シェッツィングによる同タイトルの小説(日本語訳・ハヤカワ文庫)を大賞コンビがボードゲームにしました。国を代表する海洋研究者となって深海を探検します。研究拠点から船で進み、行き先で調査をします。津波や巨大ガニに気をつけなければなりません。

Krimsus クリムズス

森の盗賊森の盗賊(Im Wald da sind die Räuber)
M.ズィーエンホルツ作、2~4人用、10歳以上。
盗賊たちが何年かに一度、森に集まって腕を競います。親方となって盗賊を率い、たくさんの宝物を集めます。六角形のタイルを配置し、村や城があれば宝チップを置きます。次に盗賊コマを移動して宝を集めます。手に入れた宝は自分のアジトまで持ち帰らなければなりません。

Lookout Games ルックアウトゲームズ

マメ鉄道(Auf der schwab’schen Eisenbohn)
H.ギルケ作、3~5人用、12歳以上、60分。
毎年恒例のボーナンザ拡張も、これで8作目になりました。今回は南ドイツのシュトゥットガルトから、マメ鉄道が走ります。駅ごとにマメの換金率が変わり、また鉄道ゲームによくあるように、株を買って鉄道会社の所有を競います。

ルアーブルル・アーブル(Le Havre)
U.ローゼンベルク作、2~4人用、12才以上、100~200分。
フランスの港湾都市を舞台に船と建物を建てる経営ゲームです。プレイヤーは毎回、同じ品物を取るか建物のアクションを実行するか選びます。いくつの品物が市場に出るかは手番によって変わります。各種類とも誰かが取るまで残ります。木材、粘土、鉄が資材で、魚、穀物、家畜が労働者の食料となります。
 品物は建物のアクションによって価値を高めることができます。高められた品物はチップを裏返します。例えば木材は炭焼きによって木炭になります。木材は資材に過ぎませんでしたが、木炭にすればより多くエネルギーが手に入ります。エネルギーは、レンガ工場で粘土をレンガにしたりするのに使います。これだけでなく建物は33種類も登場します。さらに36の特別な建物があり、ゲームに登場するのはそのうちわずかだけですのでゲームごとに展開が変わります。
 食料需要はだんだん上昇していきます。需要にこたえるには造船所で木の船、鉄の船、鋼の船を作り始めないといけません。ぜいたく品を除いて船は舞いラウンド食料を運んできてくれ、そのうえ船会社での品物の販売を保証します。お金が貯まったら船や建物を買うこともできます。資材を出すだけでなく、お金を払っても作ることができるのです。
 各プレイヤーはどの建物も使うことができます。ただし使用料として食料を払わなければなりません。ゲーム終了時に現金と船と建物で一番財産を築いた人が勝者です。簡易バージョンで遊ぶこともできます。

Matagot マタゴー

巨人(Giants)
F.ベッサン作、3~5人用、10歳以上、60分。
イースター島で部族を率いてモアイを作るゲーム。石切り場から切り出されたモアイ像を競り落とし、部族と材木を使って海岸まで運びます。海岸まで運ぶ労働者は、ほかの部族のものであってもかまわず、運ぶのを手伝うと得点が入ります。ヘックスのボードを用いた、戦略的な陣取りゲームです。→Matagot: Giants

Queen Games クイーンゲームズ

シカゴエクスプレス(Chicago Express)
H.ウー作、2~6人用、12歳以上、60分。
ウィンサムゲームズから小部数で発売された『ワバシュ・キャノンボール』(WabashCannonball)をリメイクしました。運の要素のない鉄道ゲームです。

アルハンブラ拡張5:スルタンの力(Alhambra – Die Macht des Sultans)
D.ヘン、W.パニング作、2~6人用、8才以上。

アルハンブラ記念版(Der Palast von Alhambra – Jubilaumsedition)
アルハンブラ発売5周年を記念して発売される、建物などが立体になったデラックス版です。

Ravensburger ラベンスバーガー

薔薇の名前薔薇の名前(Der Name der Rose)
S.フェルト作、2~5人用、10才以上、60~90分。
ウンベルト・エーコ作の小説をゲーム化しました。修道士として姿を隠し、お互いの正体を推理して探りあいます。自分の正体をばれないようにしながら、ほかの人の正体を探りましょう。一番疑われなかった人、一番正体を見抜けた人が勝者です。

ダイヤモンドクラブダイヤモンドクラブ(Diamonds Club)
R.ドーン作、2~4人用、10才以上、60~75分。
ロンドンの名門クラブで4人の宝石商が財産を投じて美しい公園を作ります。鉱山・鉱業権・最新技術に投資し、そこで得られた宝石の売り上げを元に公園を整備します。最も素晴らしい公園を作り上げた人が勝者です。

名前のゲーム(Das Spiel der Namen)
P.ラシュテン作、2~5人用、14才以上、45分。ドイツ人の名字をテーマにしたトリビアを競います。

Repos Production レポスプロダクション

ピックポケットピックポケット(Pickpocket)
R.クニツィア作のボードゲーム、2~6人用、30分。
ウーバープレイから2005年に発売された『ダブル・オア・ナッシング』のリメイクです。プレイヤーは酒場ですりを働いています。カードをめくって前のカードの横に並べ、ラインがつながっていればさらにめくることができます。つながっていなければバーストで、プレイヤーは酒場から追い出されてしまいます。つながっている限り好きなだけめくることができますが、どこで止めるかが悩みどころです。『ダブル・オア・ナッシング』にはなかった特殊能力カードなどが追加されています。

Valley Games ヴァレーゲームズ

自由都市自由都市(Municipium)
R.クニツィア作のボードゲーム。3~5人用、40~70分。
ローマを舞台に有力なファミリーとなって家族を寺院・浴場・エンポリウムなどに配置し、学者・商人・戦士・神官の支持を集めます。それぞれの建物で一番影響力を持っていると、その建物の特殊能力を使って市民の支持を得られます。プリフェクトが建物を回っており、訪れたところで影響力を持っている人に力を与えます。
手番には自分の家族をボード上で移動します。得点計算が起こると家族の数の多い人がその建物の市民コマを取ります。特殊カードで勢力を変えたり移動を一気に進めたりもできます。

マスタービルダーマスタービルダー(Master Builder)
H.ヴィット、W.クラマー作のボードゲーム。2~4人用、60分。
小さな町を舞台に、建物の契約を競りで獲得し、職人を雇って建てます。職人には何種類かあり、それぞれの能力が違っていて、建物を建てるには何種類かの職人が必要です。ほかの人も同じ職人を狙ってヘッドハンティングを仕掛けてくるかもしれません。
建物は紙製の立体で雰囲気満点です。

コンテナ拡張(Container: The second Shipment)
生産と運搬のシビアなゲーム『コンテナ』に自由に組み合わせて遊ぶ拡張セットが出ました。作者の故デロンシュも含めて、ゲーム開発中に議論した結果、採用されなかった要素が加わります。
1. 高価なコンテナ……自分の工場や港にあるコンテナ2つを高価なコンテナに変えられます。高価なコンテナは1個につき(最終的に集めた個数×2点)になります。
2. 出荷制限……工場や倉庫を建てるたびにカードを引き、値段の上限が決められます。
3. 出資者……プレイヤー間で利子を自由に設けてお金の貸し借りができます。

Ystari イスタリ

シラ(Sylla)
D.エルハルト作のボードゲーム。3~4人用、60~90分。
ローマの独裁官として元老院改革を行ったスラ(138-78B.C.)もといシラの後継者をめぐって争います。この地位を獲得するにはローマ市民の精神、余暇、健康にわたって強さを見せつけ、威信を手に入れる必要があります。これらの強さはゲーム中のアクションによって変わります。元老議員、地域官、商人、ウェスター、奴隷の支持を得て、建物(特殊能力になります)を建設し、ローマへの攻撃や災害を食い止め、収益を上げて勢力を広げたり共同出資して大きな仕事を成し遂げたりします。絶えず増え続ける飢饉とも名誉を賭けて戦わなければなりません。市民の行動を通じて精神力が下がっていく退廃も脅威です。

Zoch ツォッホ

ピュンシュケ教授ピュンシュゲ教授(Professor Pünschge)
K.ツォッホ作、2~8人用、10歳以上、30~45分。
教授が帰る夜道を、推理しながら助けるゲームです。ボードには動物・形・地形・数字で示されたいろいろなマークのマスがあり、親がお題カードを見ます。お題には「湖で白でないマス」などのお題が書いてあります。子はボードに適当にコマを置いて、親に当たり外れを判定してもらいます。すでに置かれたマスから、何が当たりかを早く見つけましょう。協力ルールと競争ルールがあります。

ホプラディホプラダホプラディ・ホプラダ(Hoppladi Hopplada)
M.クロプフ作、2~7人用、8歳以上、20~30分。
7つのダイスを振ってウサギをできるだけたくさん家に帰します。ウサギの数×家の数が得点になるので、家のマークとウサギのマークをバランスよく出さなければなりません。

ガーガー店のおすしすしゾック(Sushizock im Gockelwok)
R.クニツィア作、3~5人用、8歳以上、20分。
5つのダイスでおすしタイルを取り合います。でも魚がたっぷり入ったおすしばかりとは限りません。ホネしか入っていないおすしはマイナスになってしまいます。ツォッホ社で全国大会まで開いている『ヘックメック』の後編とも言える作品です。

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