当サイトで、今年注目された日本語版のリリース記事をGoogle Analyticsによるページビュー数でランキングした。集計期間は昨年12月から本日まで。
- ゲスクラブ(cosaic、4月)
- シリメツレツ(メビウス、3月)
- エスノス(ケンビル、2月)
- ミスカトニック大学:禁断の蔵書(アークライト、8月)
- アンダーウォーターシティーズ(数寄ゲームズ、5月)
- 四国(グループSNE、7月)
- トランスアメリカ&ジャパン(cosaic、8月)
- ギズモ(アークライト、8月)
- ERA:剣と信仰の時代(ホビージャパン、9月)
- スライドクエスト(テンデイズ、6月)
- マッシヴ・ダークネス(アークライト、8月)
- カタン:宇宙開拓者版(ジーピー、12月)
- トランプ、トリックス、ゲーム!(数寄ゲームズ、3月)
- ヴィクトリアン・マスターマインド(グループSNE、5月)
- アンドゥ(ホビージャパン、11月)
- こねこばくはつ(ホビージャパン、2月)
- テストプレイなんてしてないよ レガシー(グループSNE、3月)
- マフィオズー(テンデイズ、3月)
- ブラックエンジェル(ホビージャパン、8月)
- カスタムヒーローズ(アークライト、1月)
今年リリースされた日本語版は約220タイトル。2010年には年間35タイトルしかなかったのに「日本語版ブーム」と呼ばれていたことを考えると隔世の感がある。しかし1週間に4タイトルのペースなので、全てを遊ぶどころか、どんなゲームなのかチェックするだけでさえ難しい。世界的にも急増傾向であることに対し、プランBゲームズのS.グラーヴェル氏は「そのうち来年まで残るのはいくつあるでしょう?」という。
選択肢が多くても、ただ消費するだけ、ルールをなぞっているだけではこの趣味は持続しない。未プレイ品を消化することが目的になっていないだろうか? また、初めての方にとっては「選択肢過多効果」といって、脳が処理できる情報量を超えると、選ぶこと自体をやめてしまうということもあるだろう。「多すぎてどれを遊んだらいいか分からない。オススメはどれですか?」
そこでボードゲーム賞などで注目されたゲームを振り返り、1回しか遊んでいなかったら再び遊んでみて、傑作と呼べるものを選別していく。過去作品と比べてどれくらい面白いか、入れ替え可能かを考えれば収納問題も解決する。その積み重ねがやがて定番やロングセラーになり、安定供給が期待でき、初めての方も安心して手に取ることができるようになるだろう。
愛好者におかれては、今年面白かった新作10タイトルなどを発表して、新作の嵐の中でも記憶に留めておくことをオススメしたい。
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