当サイトでは、カウンターの1000万ヒットを記念して、2019年2月16日より28日まで、読者アンケート「ボードゲーム愛好者サーベイ」を実施した。連絡先が重複しているものを除き、890人に回答頂いた。その結果を何回かに分けて掲載していく。第1回目は基本情報。
・ボードゲーム愛好者サーベイ(2)プレイ環境
・ボードゲーム愛好者サーベイ(3)購入と所有
・ボードゲーム愛好者サーベイ(4)嗜好
・ボードゲーム愛好者サーベイ(5)当選者発表
年齢
20代 171人(19%)
30代 338人(38%)
40代 303人(34%)
50代 58人(7%)
60代 4人(0.4%)
最多は30代で、次に40代、20代の順。ゲームマーケット2018秋の来場者アンケート(以下ゲームマーケット)では30代が37%で一番多くかったが、ほぼ同じパーセンテージとなった。ゲームマーケットは次が20代で33%、40代で21%となっているが、本アンケートではここが逆転している。
50代以上はゲームマーケットが4%に対して本アンケートは7%とやや多め。20歳未満はゲームマーケットが5%に対して当アンケートが2%。平均年齢はゲームマーケットが30代前半ぐらいになりそうだが、当アンケートは40歳前後ぐらいと見られる。
居住地
東北 57(6%)
都内 187(21%)
東京以外の関東 240(27%)
中部 126(14%)
大阪 70(8%)
大阪以外の近畿 67(8%)
中国 34(4%)
四国 19(2%)
九州沖縄 48(5%)
東京を含む関東で半数に達するほどの多数を占めた。大阪を含む近畿と、中部を合わせて3割。ここまでで全体の8割に達する計算になる。日本人口の割合でいうと、このエリアに住んでいる人は7割で、都内(人口的には11%)の上乗せが大きい。愛好者が特に都内に集中しているであろうことは、当サイトで度々行っているアクセス解析による調査(最新のものはこちら)でも推察できる。
居住している区市町村の人口(千人以下四捨五入)
1~4万人 75(8%)
5~9万人 84(9%)
10~24万人 199(22%)
25~49万人 172(19%)
50~99万人 122(14%)
100万人以上 214(24%)
「10万人未満の都市に居住する女性の子どもの数は大都市よりはるかに多い」というデータがあるように(赤川学『これが答えだ!少子化問題』)、居住する場所の人口とボードゲーム愛好者数にも関連があるかもしれない。日本で最も多くの人が住んでいるのは10~24万人の都市で、日本総人口比(グラフ赤線)では全体の21%にのぼるが、愛好者もほぼ同じ22%となっており、人口に見合った愛好者がいるようだ。
10万人より少ない都市では、人口比よりも愛好者がかなり少ないといえそうだ。管理人の住んでいるところもそうであるが、市内でボードゲーム仲間を見つけるのは難しく、近隣の市町村、ときには近隣の県から集まっているというのは、全国の地方でよく聞かれる話である。
100万人以上の区市町村に住んでいる愛好者は人口に比して非常に多いが、都内在住の方などに誤回答があった可能性もある(100万人を超える区市町村は都内にはなく、世田谷区の83万人が最多である)。
ボードゲーム歴
1年 48(5%)
2年 89(10%)
3~5年 248(28%)
6~10年 156(18%)
10年以上 296(33%)
当サイトのアンケートに答えるような人は、よほどの筋金入りの愛好者で、ほとんどが10年以上のベテランだと思っている人もいるかもしれない。しかし結果は10年以上のボードゲーム歴がある方は3分の1で、ここ1~2年という方は2割を超える。
この結果は、The Daily Worker Placementが2016年に実施し、欧米を中心に2400名が回答したアンケート”Board Game Survey”のボードゲーム歴(左図。The Daily Worker Placement: SURVEY RESULTS #1: WHO ARE WE?)と奇妙なくらいに一致していて興味深い。対象が日本でないとはいえ、3年前の世界情勢と変わっておらず、飛び抜けて多いところもないことから、この頃よくいわれる「ボードゲームブーム」にさほど影響されない愛好者層が形成されているのかもしれない。
つづく。