ドイツで年に2回発行されている初心者向けボードゲーム情報誌『シュピール・ドッホ(Spiel Doch!)』の最新号に、日本のボードゲームが多数紹介されている。
『シュピール・ドッホ』誌は2015年に発刊された新しいボードゲーム情報誌で、ドイツ年間ゲーム大賞の審査員でもあるU.バルチ氏が編集長を務める。バルチ氏は2004年、日本と韓国のボードゲームシーンについて記事を執筆したこともあり、アジアのボードゲームにも関心が高い。
今回大きく取り上げられたのは『ペーパーテイルズ』(『ヴォーパルス』のリメイク)のデザイナーである上杉真人氏で、影響を受けた作品として『テラミスティカ』を挙げる。またフロステッドゲームズからドイツ語版が発売された『ペーパーテイルズ』は2ページにわたって詳しく紹介され、「ゲームの深みにおいて洗練され、間延びせず、単調にならない」と高い評価を得ている。
また、ボードゲームの要素を授業に取り入れているという教師のS.レンベルガー氏が若い人が好んで遊ぶボードゲームとして10タイトルをおすすめする中に、『ラブレター』と『恐怖の寺院』(『タイムボム』のリメイク)が入っている。
さらに昔の有名なボードゲームを、新しいボードゲームに切り替えようという企画で、『街コロ』が『モノポリー』への対抗馬として出されている。お金を投資していろいろな建物を作るのは同じだが、その収益はほかのプレイヤーの負担にならず、時間が短く、投資ゲームを古臭さから甦らせ、子供も楽しめるようにしたところが評価ポイントになった。
ここに紹介された日本のボードゲームのドイツ語版は、現在ドイツだけでなく日本でも入手できる。