ドイツのボードゲーム出版社ハイデルベア・ゲームズ(旧ハイデルベルガー出版)は今月6日、フランスのアスモデグループから独立したことをウェブサイトで発表した。国際物流などの提携は継続する。
ハイデルベルガー出版は小規模出版社や外国出版社の販売をドイツ国内を中心に行ってきたところで、日本の作品もヤポンブランド創立以来取り扱われてきた。2016年8月にH.ビルツ社長が急逝。2017年1月にアスモデグループに合併されたが、オフィスや開発グループはミルテンブルクに残したまま制作を継続してきた。アスモデグループへの在籍は約2年で終了することになった。
今回の独立をウェブサイトでは「ルーツに戻る」と表し、ギーク、ノンゲーマー、ファミリー向けにオリジナルゲームを製作していきたいと述べている。今春発売の『タグス』のほか、夏には『ワードスミス』というワードゲームの発売を予定している。
アスモデグループは欧米で次々と既存の小中規模出版社(仏デイズ・オブ・ワンダー、米ファンタジーフライト、独ルックアウトなど)を合併し、一強時代を築きつつあるが、プランBゲームズをはじめとして独立して新しい活動を始める出版社が出始めており、国際市場の勢力図は流動的になっている。
・HeidelBÄR Games Becomes Independent Publisher