アークライトは6月17日、ロングセラーの交渉ゲーム『クーハンデル(Kuhhandel)』日本語版を発売する。デザイン・R.コルツェ、イラスト・T.ダントン、3~5人用、10歳以上、45分、2500円(税別)。
オリジナルは1985年にラベンスバーガー社(ドイツ)から発売されたカードゲーム。ドイツ年間ゲーム大賞候補作。これまで輸入版はカワダやメビウスゲームズが扱ってきた。タイトルは「牛取引」の意味で、価値の異なる家畜をオークションと取引で集めることを目指す。
10点のニワトリから1000点のウマまで、10種類の動物が登場する。手番には山札からカードをめくって競りにかけるか、ほかのプレイヤーと手持ちのお金で取引する。競りの場合、競り落とした人からお金を受け取るか、逆にその金額で買い取る。取引する場合、お金カードを同時に交換し、金額の多かったほうが動物カードを買い取る。
取引ではお互いにお金を相手に支払うことになるため、小さい差額で獲得できればお得だが、考えていることは相手も同じ。ときには「0」のお金カードを出して、動物を渡す代わりに大金をせしめることもできる。相手がいくら出すかの駆け引きは、発売後30年以上だった今も色褪せないこのゲームの魅力だ。
最後は動物カードの価値と、集めた動物のセット数をかけて合計を競う。誰も見向きもしない安い動物を集めてセット数を稼ぐか、みんなが敬遠するところを狙って高級な動物を集めるかも、駆け引きに大きな影響を与えるだろう。