山形・長井の木のおもちゃ屋「Kimi」

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Kimi(1)4月1日、山形県長井市に木のおもちゃ屋「Kimi」がオープンした。喫茶店の2階にあり、ボードゲームはハバ社などのキッズゲームとオインクゲームズのみを扱う。
管理人も住んでいる長井市は、人口が3万人に満たない小さな街である。この規模の街に木のおもちゃ屋ができることは珍しい。お店を開いたのは船山裕紀氏。フリーカメラマンで、毎年3000人が参加するフェス「ぼくらの文楽(ぶんがく)」の実行委員長を務める。第1回東北ボードゲームフリーマーケットは、このフェスの中で開催された。
お子さんが小さい頃から一緒にボードゲームを遊んだり、ネフ社の積み木を買い与えたりしていた船山氏が昨年、木のおもちゃ屋を開くという。SOHO的な仕事場と店舗を兼ねるというので、売り場はそれほど大きくないのかなと思っていたら、品揃えのよさと、陳列の美しさに驚いた。
ネフ社の積み木、ベック社のクーゲルバーン、セレクタ社の玩具、レオ・レオニの絵本、イタリアのけん玉、蜜蝋のクレヨン、アレルギー対応食品、オリジナルブレンドのコーヒー……と、いずれにもこだわりが感じられる。ボードゲームは、ハバ社とアミーゴ社、オインクゲームズしかないのも、アートワークのデザインを重視する船山氏のこだわりである。
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1階のカフェ「山の下」は以前から営業していたが、このたび一緒にリニューアルした。地元の老舗「園カレー」のカレーライス、バゲットサンド、ピラフ、厚焼き釜ケーキなどがある。2階はバルコニーになっていてシームレスにつながっており、ボードゲームカフェとしても利用できる。アルバイトのタクヤ君が、1階と2階を行ったり来たりして手伝っていた。
開店初日、親子連れがひっきりなしに訪れ、お店を見終わってから1階のカフェで食事をしていく人も。お客さんが特に興味を示すのがボードゲームで、人数や年齢から船山氏がお薦めを提案する。早速『海底探険』『マスクメン』『ナインタイル』『スティッキー』が売り切れ。もともとオインクゲームズを知っている人も少なくなく、現在品薄の『インサイダーゲーム』は取り置き予約が結構入っていたという。
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小さな地方都市で、ボードゲーム専門店やボードゲームカフェをやっていくのはまだまだ難しい。そのとき、本業のオフィスと兼ねたり、ボードゲーム以外の商品を扱ったり、別のお店とコラボしたりという柔軟な方法があることを、このお店は教えてくれる。なかんずく大切なのは店長の人脈であるということも、置ききれないほど並んだ開店祝いのお花が物語っていた。
おもちゃ屋 Kimi
山形県長井市栄町1-6 2F/TEL:0238-87-0666
山形鉄道・長井駅徒歩30秒
平日11:00~17:00、月・木・第1土休
Facebook:おもちゃ屋 Kimi
Twitter:おもちゃ屋 Kimi
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