ローリング・ジャパン(Rolling Japan)

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日本全国で辻褄合わせ
ローリング・ジャパン
ダイスの出目を日本地図に書き込んでいって、できるだけ多くのマスを埋めるゲーム。「隣接するマスの数字は±1以内」というシンプルかつ厳しいルールによって、あちら立てればこちら立たずで悶絶する。OKAZU Brandが2014年秋のシュピールとゲームマーケットで発表した作品。
各自1枚ずつ日本地図が描かれた専用の用紙と、ペンをもってスタート。袋から2個サイコロを引き、それを振って、出目を用紙に記入する。青いダイスだったら北海道・東北、赤いダイスだったら関東……白いダイスだったら九州というように、日本地図は6つのエリアに分かれ、それぞれダイスの色に対応している。
記入が終わったらまた2個引いて振る。そしてまた2個。6個振ったら1ラウンド終了で、ダイスは全て袋に戻される。1個だけ振られないダイスがあるところがニクイ演出である。8ラウンド行い、記入できなかったところにバツ印をつけて、そのバツ印の少ない人が勝ち。
「隣接するマスの数字は±1以内」というルールによって、記入できるマスがどんどん限られてくる。例えば「1」など書いてしまったら、その隣接するマスは全て「1」か「2」しか記入できない。だから「1」や「6」はできるだけ隅っこの方に。「ここは2で、ここは3だと全部埋まる」などと目論むが、もちろんそんなにうまくダイスが出てくれるとは限らない。
苦しいときに助けになるポイントの1つ目は紫ダイス。これはどの色としても使えるジョーカーである。そして2つ目は色チェンジ。ゲーム中に3回だけ、都合の悪い出目をほかの色のエリアに書くことができる。ダイスは運だが、この2つの特性をどのタイミングでどこに使うかによって差がつく。
時間が短いので2ゲーム続けてプレイ。1ゲーム目はあちこち矛盾だらけだったので、2ゲーム目は矛盾しないように埋めていったが、そうすると待ちが狭くなり、終盤でどうしようもなくなってしまった。書けるマスがある限り書かなければいけないという制約はあるものの、1つマスを犠牲にして周囲のマスを活かすという戦略もあり、手軽そうで奥の深いゲームである。ほかのプレイヤーとの絡みはないが、袋からダイスを引くときや振るときに「青の3でお願いします!」とか口々に言い合って楽しめる。
Rolling Japan
林尚志/OKAZU Brand(2014)
1~8人用/8歳以上/15分
Role & Roll Station:Rolling Japan

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