ストラスブール(Strasbourg)

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ギルドの出世は最小コストで
フランス北東部の都市を舞台に、中世のギルドに影響力を使って出世するボードゲーム。フリークに人気のS.フェルトの作品で、今年の年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされた。舞台はフランスだが、カードの数比べによるアクション獲得と、ゲーム終了時の秘密ボーナスという、ドイツゲームに典型的なシステムを用いて、しびれるゲームに仕上げている。
ゲームは5ラウンドで、毎ラウンドはじめに影響力カードを引いて配分する。影響力カードは各自のデッキとなっており、構成はほかの人と変わらない。何枚引いてもいいが、カードは24枚だけで、しかも使いきりなので、5ラウンド全体のことを考えて引かなければならない。カードは1〜6の数字が書いてあり、適当に組み合わせて裏にしておく。
このカードを使って、アクションの競りを7回行う。予め分けておいた中から一組ずつ表にして(パス可)、影響力の合計が多い人から権利が得られる。アクションは貴族・教会に市議会を送る、ワイン・鍛冶・靴ギルドの商品を取り市議会と街に一族を送る、商品を売る、礼拝堂・建物を置いて街エリアの価値を高めるというものがあり、ラウンドごとにギルドの順番が異なる。
どのカードを公開するか、あるいはパスするかは非常に悩ましい。手番順と、ほかの人が何を求めているか考えて、僅差で勝つようにしたい。アクションによっては、2位、3位でも獲得できるアクションがあるので、適度な妥協も必要だ。
アクションが終わったら市議会にいる一族の数で名声ポイントと特権チップ(ビッドの保留権)を手に入れ、次のラウンドとなる。フェイズ分けはシンプルである。
ゲームが終わると、街に置いたコマで得点が入る。ここでゲーム最初に配られる「任務カード」が登場。指定された建物のとなりに自分の一族がいるとか、自分の一族が一列に並んでいるとか、所持金が一番多いなどの条件を達成していれば難易度に応じて名声ポイントが入る。任務カードは5枚配られ、その中からいくつキープしてもよいが、達成できないと失点。終盤になると達成できるかどうか焦る。
ほかの人がセーブしている間に、少ない影響力でアクションをものにした神尾さんが1位。任務カードの達成見込みは、何回か遊ばないと分からないようだ。限られたカードの数比べと、達成できるかどうか分からない任務カードでヒリヒリするゲームである。
Strasbourg
S.フェルト/ペガサスシュピーレ(2011年)
3〜5人用/12歳以上/60〜90分
ボードゲームショップ検索:ストラスブール

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