テンデイズラジオのフォロー5回目。2001年は、ドイツ年間ゲーム大賞が前年の『トーレス』のようなフリークゲームから方針転換して、『カルカソンヌ』に大賞を与え、ファミリーをターゲットにしたライトゲーム路線が始まった年である。その『カルカソンヌ』は2000年秋の発売であるが、ドイツゲーム年度(前年の夏から当年の春まで)では2001年度分なので、ここでも2001年度として考える。
ノミネートは『カルカソンヌ』『メディナ』『クロンダイク』。
『カルカソンヌ(Carcassonne)』はフランスの城塞都市をタイルを並べて作り、コマを置いて陣取りするゲーム。大きい都市を取り合うもよし、農夫を置いて周囲に都市をじっくり増やすもよし。欲張るとあと1枚で完成というところでゲームが終わって悔しい。2人でも楽しさが損なわれないのがいいところだ。→TGW
K.-J.ヴレーデ/ハンス・イム・グリュック(2000年)
2〜5人用/8歳以上/30〜45分
『メディナ(Medina)』は木製のパーツを重ねて砂漠の都市を建設するゲーム。高ければ高いほどよいが屋根をおいた時点で自分のものになるため、どこで手を打つかが悩ましい。小さい建物でも、道路や小屋を作って建物の価値を上げることができる。ゲーム終了時の街の美しさは思わず見とれる。→TGW
S.ドラ/ハンス・イム・グリュック(2001年)
3〜4人用/10歳以上/60分
『クロンダイク(Klondike)』は、お皿の上にボールを乗せて、砂金(黄色のボール)だけを残すアクションゲーム。ほかの人はいくつ残せるか予想をしていて、それを見てから始めるのがプレッシャーになる大人のゲーム。わざと全部落として得意げな顔をしたりなんてこともある。→TGW
C.ヴォルフ、S.ローナー/ハバ・ハバーマス社(2000年)
2〜4人用/6歳以上/20分
ほかに2人ゲームでノミネートした『バベル』や、所有していないゲームでは、『サンマルコ』『ドラゴンデルタ』が今思い出してもいいゲームである。フリークゲームとライトゲームが混在してよい年だったのではないかと思う。
2001年は入籍してつくばに引っ越した年で、インターネット経由でたくさんの仲間に出会った。インドに留学するまで毎月のように自宅ゲーム会を開き、たくさんの方にお越しいただいたのが懐かしい。
マイベストは『カルカソンヌ』。拡張がたくさん発売されているというのもあるけれども、いつ、どんな顔ぶれに出してもいまさら感がなく、新鮮に遊べる。きっと末永く遊び続けることができるだろう。