自宅ゲーム会

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シエスタ(Siesta)


某臨時格安放出で木製コマの好きなYさんが手に入れたゲーム.なんとボードまで木製.太陽(黄色コマ)と屋根(三角コマ)とその影(黒コマ)を使ってシエスタを作っていくゲーム.太陽がいっぱいになるのはご愛嬌ということで.1回の手番で3つずつコマを置いていくだけのシンプルなルール.他の人が置いたところにうまく便乗していくことがポイントです.Yさんはせっせと新天地に開拓していましたが,1周のうちに便乗されてしまいました.便乗に便乗を重ねたMさんの勝利.アブストラクトだと思っていましたが,皆がシエスタで囲んだ影の部分などは,そこにござでも敷いて眠りたくなってくるような感じで,イメージもわきました.
「アブストラクトなのでいまいち苦手目なのですが、コンポーネントが総木製なので○」

チャオチャオ(Ciao, Ciao… / A.Randolph / Drei Magier)


ダイスをふってつり橋を渡るゲーム.ダイスの目は正直に申告する必要がなく,ブラフを使うこともできる.ただ,他のプレイヤーに「うそだ!」と言われてその通りだったら,自分のコマはつり橋から落下,食人植物の餌食に….正直に申告していたら「うそだ!」と言った方が落下します.演技力とサイコロ運だけの,エキサイティングなゲーム.ひたすら×(ばれたら即落下)しか出なかった私は1人も渡れないまま終了.ポーカーフェイスのYさんと,正直者のイメージを定着させた(?)Mさんが同点優勝.演技力といっても,わざとらしいとばれるし,わざとわざとらしくするという裏もあるし,それならばかえってナチュラルな方が通ったりして,奥が深いです.easy-excitingのランドルフ作.
「今日は人の顔色がよくわかった。このゲームは面子を選びそうですね。考えながらやると誰もチャレンジしない地味な展開になりそうですが、今日は楽しくできたので○」
ロイヤルターフ(Royal Turf / R.Knizia / alea)


ここで東京からY君(Yさんとは初対面)到着.Yさんが持ってきてくれたカレーを頂いてから,今年のゲーム大賞候補作をスタート.それぞれ能力の異なる馬に賭けて,ダイスで競争します.応援する馬を進めるのはもちろんのこと,ダイス目が悪いときにはわざと他の馬を足止めしたりもします.皆で応援している馬は勝ちやすくなりますが,倍率が下がって配当が安くなります.反対に穴馬は勝てば高配当になります.ルールは超簡単で,競馬好きでなくとも競馬にのめりこむ気持ちがわかります.ひたすら白馬アルビノを応援し続けたY君はアルビノと共に玉砕.今日のテーマはクニツィアで,結局4つも遊びました.
「小品ながらよくできています。他人と共栄して利益をかすめるタイプのゲームは不得意な気がします」
トンガボンガ(Tonga Bonga / S.Dorra / Ravensburger)


今年惜しくも大賞候補を逃しましたがドイツ国内の評判が高い「メディナ」の作者,ドーラの名作.このゲームも3年前に大賞候補になっています.トンガボンガ島から船を出港させて周りの島を巡り,再びトンガボンガ島に寄航するレースゲーム.途中の島々でキャンプを置いていきますが,後で来たプレイヤーは先着のプレイヤーにショバ代を納めなければなりません.早く船を進めるには高い給料を出して優秀な船員を集めてこなければなりませんが,船員はダイスで決まるため,毎回優秀な船員ばかりとは限りません.特に船酔い船員(gero)がたくさん来た日には,お金を出しても船が動きません.序盤にイニシアチブをとったMさんが,そのまま独走して優勝.ゴールは僅差でしたが,最後は所持金で勝敗が決まります.他の人はルートが似通っていたせいか,Mさんの後ろをぞろぞろ着いていく羽目になり,Mさんはショバ代を一身に集めて圧勝.
「自分のダイス目がよいと、収入があるが他人も得をしてしまい、ダイス目が悪いと、他人は損をするが、自分も収入が少なくなる。ダイスのランダムさをうまく生かしている。とても面白くすぐれたシステムだと思う。ただ、ボード上の島巡りの部分が、出遅れると後手後手になってしまうので、ちょっと不満。」

(この写真はできがよかったのでBoard Game Geekに投稿しました)

モダンアート(Modern Art / R.Knizia / Hans im Glueck)


93年にゲーム賞も受賞しているクニツィアの傑作競りゲーム.5人のアーティストの絵画をオークションで手に入れ,価値を上げて儲けます.オークションには,オープン(自由に競り上げる),ワンチャンス(1人1回だけ),シールド(お金を手にもって一斉に開示),定価(オークショナーが価格を決める),ダブル(ほかのカードと一緒に競る)の5種類があり,状況に応じて無駄金を使わないように戦略を立てます.絵画が市場に出回るほどその画家の価値が高まり,ラウンド後に高値で売却できます.次のラウンドも同じ画家の価値が上がれば,さらに高い価値で絵画を売却できますが,売却された絵画はもう市場に戻らないため希少になってきます.ニューヨークのYさんとボストンのMさんはやはり(?)流通がよくなく,ロンドンで慎重に購入を進めたY君が勝利.
「いろいろな競りの形を織り交ぜた、ユニークな競りゲーム。さすがクニーツィア先生です」
ラインレンダー(Rheinländer / R.Knizia / Hasbro)


クニツィア第3弾.ライン川のほとりを舞台に,騎士を使って広くて強い公国を作り上げていくゲーム.陣取りゲームのわりには,ルールも簡単でお手軽なゲームでした.手札を出してその番号の土地に騎士を置き,騎士が集まれば公国になります.隣の公国に攻め入って接合すれば,より強大な国になりますが,いつ反乱がおきて奪われるかわかりません.最初のうちは平和に自分の国を育てていましたが,場所がなくなると戦争勃発.MさんとYさんが小競り合いをしている背中から,Y君の超大国が襲いかかり,全部持っていってしまったところなどは見ものでした.しかしY君はこの超大国に力を入れすぎ,他の小国を次々と撃破されて敗北.超大国の隙間でライン川に守られた小国のおかげで私が勝利.
「面子によって盛り上がらない傾向のあるゲームという印象があっが、今回は適当に結合があったり、大僧正が活躍したりしたので楽しめた。」

アムステルダムの商人(Die Kaufleute von Amsterdam / R.Knizia / Jumbo)


仕事が終わったKさんとひとまず夕食を食べて,Y君の「イン珍」「ドメ珍」(つくばにたくさんある珍来というラーメン屋の分類)で盛り上がった後,今日のメイン,クニツィア第4弾.「シエスタ」と同様,某臨時格安放出で入手した品です.アムステルダムの発展と共に世界中に商館を建て,砂糖・宝石・胡椒・絹の物流とアムステルダム市外の邸宅でお金を儲けるゲームです.手番にはカードを引いて自分で使うもの,競りにかけるもの,捨てるものと選びます.競りはタイマー付の競り装置を使います.スイッチを押すと自動的に価格が200ギルダーから下がり,誰かが止めた時点でその価格に決まります.相場がわからないまま競りが白熱し,相当回数200で競り落としたYさんは後退,大差なくもつれあう中,頭ひとつ抜けたのは先月アムステルダムに行ったばかりのKさんでした.
「ちょっと要素が多い感じがしました。クニーツィア先生にしては盛り込みすぎです。絵や仕掛けが面白いので、もう少し手軽に楽しめる形だとよかった。」

・・・Yさんによるコメントです。

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