秋葉原へは昨年は平均すると月2回参加している。毎週開催されているので、1回休んでも1週間しか空かないのが嬉しい(月1回のサークルなら、1回休むと1ヶ月できないことになる)。頻度が上がれば、優先順位の低い掘り出し物的なゲームにも手を出せるし、同じゲームを何度も遊べる。貴重なゲーム会だ。
フィロー(Filou / F.フリーゼ / 2Fシュピーレ)
手持ちも重要な情報だ
ゲーム概要はこちら。ただでさえ競りゲームは相場が分りにくいのに、このゲームは競られるカードが裏になっていていくらつけたらいいのか皆目見当がつかない。自分の出したカードを覚えておくことと、ほかの人が今まで何を出したか漠然とでもカウンティングしておくことはもちろん、相手の性格を読むのがポイントのようだ。今回は何となくマイナスカードを序盤に出してくるような顔ぶれだったので、早めに降りてお金を貯める作戦に出た。それが的中して、後半は潤沢なお金で高いカードをゲットし1位。
慣れてくると手持ちのチップも手がかりになることが分かった。例えばチップが少なければ競り落とせる可能性が下がるのであまり高いカードを出さないという読みができる。チップが多い場合は競り落とすつもりで高いカードを出すのもいいし、ブラフにしてマイナスのカードを仕込む手もある。チップが多いほうが相手に手を読ませにくいことになる。
でもチップを増やすには序盤に降り続けなければならず、できればぎりぎりまで粘ってから降りて大金をものにしたい。その「ぎりぎり」の駆け引きがこのゲームの面白さだと思う。あと1周くらいは大丈夫だろうと高をくくっていると、みんな一気に降りてしまって唖然とすることも。1,2回遊んでただの運ゲーム、パーティゲームじゃないかと思っている方がいたら、シビアなメンバーを入れて何度か遊んでほしい。
グラフィティ(Graffiti / J.ゼメ / フッフ・フレンズ, 2007)
下手でも妙なインパクト
描いた絵からお題を当てるゲーム。ペンでなぞると線ができて、引っ張ると全部消えるボード(日本でもどこかで見たような)を使う。
親以外がお題カードを見て、一斉にお絵描きスタート。砂時計が落ちたら、全員が描いた絵をシャッフルして親に渡す。親は全員の答えを見て、まずお題を当てる。当たればチップ。次に、ここからがこのゲームの面白いところだが、親が一番気に入った絵を発表し、ついで作者と思われる人に返却していく。作者を当てれば親にチップ、最優秀賞に選ばれた人もチップを得る。
お題の難易度はさまざまだが、「論理」「赤字」などの抽象概念になると途端に難しい。絵は上手ければ最優秀賞に選ばれるというわけではなく、下手でもアイデアやインパクトで勝負できる。選ぶのが親の主観だからだ。
「何描いたらいいんだろ?」「こんなで分かるかー!」書く時間も解答の時間も笑いが絶えず、楽しいパーティゲームになっていた。ゲーム慣れした人は、画風を変えて親に当てられにくくするといった新たな楽しみも見出していたようだ。7人までプレイ可能。
サマータイム(Summertime / M.ブラント、I.ブラント / コスモス, 2006)
ラブラブの2人で
カードを並べて得点する2人用ゲーム。貝やココナツなどのタイルを使って場からカードを取り、手札から5枚まで並べる。カードに書かれた数字が得点。
カードによっては置く条件が決まっているものもあり、どこにでも置けるというわけではない。また5×6のカードが並んだら、その外にも置くことはできない。こうした制限のなかで、カードのコンボをうまく作り出して大量得点できるかがポイントだ。
終盤、カードを置く場所がなくなってきてからが勝負。手番を先にとって勝負に出たがよいカードが補充されず、一手差で惜敗。カードのイラストがビキニ美女やイチャイチャカップルなどドイツゲームらしくないテイスト。南国のバカンスでのんびり過ごしたい気分のカップルに。
ジャンボグランプリ(Jumbo Grand Prix / R.クニツィア / ジャンボ, 1998)
最強のカードを引け
レーサー、ボディ、タイヤ、エンジンをチューンアップしてレースを制覇するカードゲーム。4枚の手札からスタートし、補充と交換を繰り返して4色揃える。勝利点になるカードは、ゲームの最初に人数分オープンされるので、それを見て全力でカードを出すか、次レースに温存するか考えよう。
補充が終わったら4枚を一斉に公開して、合計点数の高い順に勝利点カードを受け取る。そして次のレースへ。20枚の勝利点カードがなくなったらゲーム終了(つまり5人なら4レース)で、合計の一番多い人が勝ちだ。
場札からも補充できるが、数字の低いカードばかり捨てられているところなので山札からの引きが主になる。そこでいいカードを引いてこられるかが勝敗の分かれ目といえた。最強のカードをうまく引いてきた私の優勝。