秋葉原への参加は月に3回程度。これ以外の日にはゲームをしない月も多い。それゆえ水曜日の会は生命線となっており、毎週開催されることがたいへんありがたい。このごろは一緒に遊ぶ人とも打ち解けてきて、会話も楽しめるようになり、笑う回数も増えたような気がする。ゲームも短時間でぱっと盛り上がれるようなゲームが好まれるので、最近の購入でもその系統のゲームを気にしているぐらいだ。
ラー(Ra / R.クニツィア / ウーバープレイ, 2005)
遊ぶたびに違った展開
ゲーム内容はこちら。ラウンドの長さを決めるラータイルの出方によって、のんびりと競りをできることもあれば1,2枚でどんどん落としていかなければいけないこともある。さらにプレイヤーによって、もうすぐラウンドが終わるのに躊躇せずタイルを引き続ける人もいれば、安全策を打って先に下りる人もいてゲームは毎回のように異なった顔を見せる。何度遊んでも初めて遊んだときと同じ新鮮さがあることを、クラマー氏はよいゲームの条件としているが、『ラー』は間違いなくその条件を満たしているだろう。
タイルの種類が多いので、どれを取ってどれを捨てれば一番得かというところまで瞬時に判断するのは難しいが、それがかえってお互いの勝敗を見えにくくし、最後まで結果が分からない緊張感を生むのだと思う。再販されて入手しやすくなったので、より多くの人に遊んでもらいたい。
最後の最後まで引きまくるタイプのよたろーさんの下家でおいしい思いをさせてもらえると思ったが、2ラウンド目で数字の低いタイルの使いどころを探っている間に終了。3ラウンドも伸び悩み3位。タイルの得点が分かるレファレンスシートが用意してあって助かった。
ディノ(Dino / R.ヴィティヒ / ヘクサゲームズ, 1989)
恐竜ポカーン
隕石が落ちる前に、タイムマシンで恐竜の卵を集めてくるゲーム。1990年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。
各プレイヤーは2つのコマをもち、ボードの両端からスタートする。手番には2つのコマのうちどちらかを4歩だけ移動。恐竜の卵が積んでいるマスの隣りまで行けば1個ずつゲットできる。
ボード上に並んでいる恐竜たちは何をしているかと言うと、空から落ちてくる隕石をポカーンと眺めているらしい。ゲーム中一切動かず、移動の壁になるだけ。
卵を取るときに余った移動数だけ、隕石コマが進む。さらに卵の回収を終えてタイムマシンに戻った人は隕石コマを4つずつ進める。こうして隕石コマが最後のマスまで行ったらおしまいで得点計算。集めた卵の数×1点+集めた卵の色×5点。最後にタイムマシンに帰れなかったコマは、残りのマス数だけマイナス。
序盤はのんびりと集めているが、だんだん終わりも間近になると焦ってくる。無事に自分のコマはタイムマシンに帰り着けるのか? それとももう1個取ってから帰ったほうがいいのか? タイムマシンへの帰還は一斉に始まるので、それまでの有利な場所取りがカギになるだろう。
卵のとなりのマスにほかのコマがいる間は入れない。そこで手前に立って出ていくのを待つが、そのプレイヤーはもう一方のコマを動かしてばかりいたりして待ちぼうけ。こんなブロックをうまく効かせるのもよい。
中盤にいろんなところで待ちぼうけをしたり、遠回りを余儀なくされたりしているうちにいろいろな卵を集めることができず、しまいにタイムマシンに乗り遅れてしまってブービー賞。帰りはあっという間の出来事だった。短時間でパニックを味わえる。
カイロ(Cairo / G.ブルクハルト / シュミット, 2002)
ピラミッドは奇蹟
指ではじいて建設現場に資材を飛ばし、ピラミッドを建設するアクションゲーム。作者ブルクハルトの変人ぶりが光る一作。
はじめにサイコロを振って船を進め、その船の上から資材を発射! サイコロの目によって1なら親指、2は人差し指、3は中指、4は薬指、5は小指、6はどれでもとはじく指が指定される。
発射する先はどこでもよいが、狭い建設現場の枠内に収めなければならない。狭いところほどポイントも高いぞ。枠外に落ちた資材は船の帰りに回収できるが、ボード外まで吹っ飛んだのはアウト。
自分の資材は小さいキューブが15個と、大きいキューブ、サイコロが各1個。小さいキューブの場合、3回連続で飛ばせるので指先の感覚を慣らそう。大きいキューブやサイコロはここぞというところで。
全員資材の手持ちがなくなるとゲーム終了で、現場ごとに誰のキューブが一番多いかを数える。一番多い人と二番目に多い人に得点が入り、合計で勝敗を競う。
小さいキューブが現場に一定数揃うと積み上げてピラミッドを建設できる。上の段になったコマのポイントが高いが、後からはじかれてくるコマにピラミッドを崩されて飛ばされる危険も。ピラミッドを狙ってはじくのも面白い。
たった5cm程度の距離にコマを飛ばすというのは手先の器用さを問われる。Jさんがうまいこと現場に放り込んで1位。途中ピラミッドが崩れたり、どでかいキューブでほかのコマが飛ばされたりとハプニングが起こるたびに盛り上がった。それにしてもピラミッドって、こうやって川から石を放り投げて作ったんだなあと(←間違った知識)。