オランダゲーム賞(Nederlandse Spellenprijs)の審査委員会は12日、今年の大賞作品を発表した。5月に発表されていたノミネート作品2部門各3タイトルから、ファミリー部門は『アドベンチャーランド』、エキスパート部門は『マルコポーロの旅路』が選ばれた。
ボードゲームショップ店長、ボードゲームジャーナリスト、ボードゲーム関連団体のメンバーなど10名によって選ばれる賞。かつては大賞1タイトルのみを選んでいたが、2014年から2部門に分けて大賞を発表している。ファミリー部門はこれまで『クウィックス』『宝石の煌き』、エキスパート部門は『アンドールの伝説』『コンコルディア』が選ばれている。対象は過去1年間にオランダでリリースされた新作であるため、オランダ国外で発売されたものは1年遅れでの受賞になることが多い。
今年受賞した『アドベンチャーランド』はハバ社(ドイツ)が昨年から取り組んでいる大人向けゲームの一作で、大賞作家であるW.クラマーとM.キースリングがデザインしている。シナリオに沿って、戦士たちがアイテムを集めたり敵と戦ったりするゲームで、オーストリアゲーム賞・ファミリー部門に続いての受賞となった。
エキスパート部門の『マルコポーロの旅路』はハンス・イム・グリュック社(ドイツ)が昨年発売したもので、ドイツゲーム賞1位、国際ゲーマーズ賞、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞推薦など、すでに数多くのボードゲーム賞を受賞。日本語版はアークライト社から発売されている。
授賞式は11月のアイントホーフェン・ボードゲーム祭にて行われる。
・Nederlandse Spellenprijs