クレニアム・スクリブリッシュ(Cranium Scribblish)

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物語の挿絵のように
ノルウェー年間ゲーム大賞(パーティーゲーム部門)を受賞したこのゲームが、『テレストレーション』のような伝言お絵描きゲームだと知って俄然興味を持った私は、アメリカアマゾンなどで手に入れられないことが分かると、イーベイで個人輸入することにした。パーティーゲームで定評のあるクレニアムシリーズである。
長いメモ用紙にフレーズを描き、そのフレーズを表すイラストを描く。シートはローラーに挟み込んで、くるくると回すと先のほうが隠れるようになっている。次の人はイラストを見てフレーズを予想する。そのフレーズだけを見てまたイラストを描き……という伝言ゲーム。
クレニアム・スクリブリッシュ
傑作『テレストレーション』との違いは、お題が単語ではなくフレーズであること。フレーズは、カードにストーリーが記されているが、英語なので今回は『山形方言かるた』の読み札を使用した。付属のタイマーを使用して、時間内にイラストを描く。「重いから持つの手伝って」の最初の絵がこれ。
重いから持つの手伝って
この絵を見て次の人が書いたフレーズが「手抜きしてないでお前もちゃんと力を入れて荷物を持て。」長すぎないか? でも、当たらずとも遠からずである。しかしこのフレーズを見てさらに次の人が書いた絵が次である。
手抜きしてないで
この絵によるフレーズは「国会議員怒る。」たしかに近頃の国会中継は目に余るものがあるが……次の絵は大転換する。
国会議員怒る
フレーズは「何で追い出されなければいけないんだ。」そして最後の絵はこうなった。
何で追い出されなければ
『テレストレーションズ』との違いはもう1つあって、ダイスで次に渡す人が決められる。左どなり、2つ左どなり、右どなり、2つ右どなり、シャッフル。最後の絵を見て、自分が最初にフレーズを記入したのはどれだったかを予想する。当たればポイント。また、自分が最初にフレーズを書いたシートのうち、秀逸なフレーズかイラストに優秀賞を贈る。これもポイント。この合計で勝敗を競う。
tomok画伯が優秀賞をたくさん取って1位。シートはランダムに回るので、また自分のところに返ってくることもあるのが今ひとつだが、伝わりかつ面白いイラストの工夫は、『テレストレーション』にない楽しさがある。
Cranium Scribblish
作者不明/ハズブロー(2010年)
4〜6人用/8歳以上/20分
国内未発売

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