テンデイズラジオをフォローしてマイベストを考える試み。まずは二人用ゲームから。
うちには20タイトルほどあるが、妻と遊ぶ機会が少ないせいでほとんど稼動していない。さらに自宅ゲーム会ならば2人しか集まらないと不成立になりがちので、実は今最も整理したいジャンルである。
私のノミネートは、『メディチ対ストロッチ』『バベル』『ガイスター』の3タイトル。所有ゲームの整理という趣旨なので、絶版・入手難のゲームが入ることはご勘弁いただきたい。
『メディチ対ストロッチ(Medici vs Strozzi)』は、自分が引いたタイルに好きな値段をつけて相手に売るクニツィアのゲーム。相手には渡したくない、でもお金は惜しいという悩ましさ。値付けが思い通りにいかなくて、何度も遊びたくなる。→TGW
R.クニツィア/リオグランデ(2006年)
『バベル(Babel)』はカードの効果で相手より高いバベルの塔を築くローゼンベルクのゲーム。1手番に何アクションでもできるけれど、カードを出し切っても攻めきれないと次に相手から手痛いダメージを受ける。そんなシーソーゲームが好き。→TGW
U.ローゼンベルク/コスモス(2000年)
『ガイスター(Die guten und die bösen Geister)』はアブストラクトでも運でもない、ランドルフの心理ゲーム。繰り返し遊ぶごとに、相手の癖みたいなものが見えてくる。簡単なのに奥深い。ドイツ語のタイトルそのままなのにもうすっかりなじんだ感がある。
A.ランドルフ/ノリス―ドライマギア(1992年-2001年)
振り返っていて思ったことだが、2人ゲームほど相手次第で面白さが変わるものもない。誰かがどんなに薦めたものであっても、相手が悪ければまったくつまらなくなる。それはどんなゲームでも言えることだろうが、2人ゲームでは顕著だなと思った。
あとアブストラクトゲームについては、先読みが苦手で行き当たりばったりな手を打ち、終盤になって気づいたときは手遅れというプレイばかりしているのでノミネートに入れなかった。ギプフシリーズを筆頭に面白いゲームはたくさんある。
ベストゲームは迷ったが、より間口が広い『ガイスター』で。このゲーム、高校の友達が下宿に遊びに来たとき、延々遊んでいた記憶がある。美味しくない和菓子があって、負けたほうが一切れずつ食べるというルールで、私が口いっぱいに頬張っていた。そんな思い出も加えつつ。
ほかのノミネート作は捨てないが、この際いくつか放出リストに加えたいものが出た。この企画、所有ゲームのダイエットにいい。