ミステア(Mysthea)

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宇宙の浮島で天下分け目の戦い
SF世界の5つの浮島で覇権を争うボードゲーム。イタリア人のコンビがデザインし、タブラゲームズ(イタリア)が今月29日までキックスターターで製品化プロジェクトの出資募集をしている(約11100円で製品)。言語依存はないが、日本語対応しており、ルールをダウンロードできる。
手番はカードプレイがメインで、手札の「コマンドカード」をプレイしてアクションを行う。初期手札は基本的なアクションだけだが、ゲームを通してどんどん効果の強いコマンドカードが購入できる。
コマンドカードにはコマンドポイント(アクションポイント)が付いており、これを使って部隊やゴーレムを雇い、盤上に配置し、移動させる。組み合わせ・順番をよく考えて効率よくエリアを占拠していこう。
さらにコマンドカードには特殊効果が付いており、エネルギーポイントなど指示されたものを支払って発動させることができる。部隊やゴーレムをさらに移動させたり、勝利点を獲得したりする効果があるので、コマンドポイントの使い道と併せてコマンドカードを選ばなければならない。
こうして戦力を貯えたら、手番のタイミングでほかのプレイヤーとバトルを開始できる。戦闘は部隊やゴーレムの戦闘力に、カードなどの効果を加えて多いプレイヤーが勝つという、エリアマジョリティである。
また、アイテムを使ったり、5つの浮島を移動して位置を変えたり、経験ポイントを消費し、結果は選んだ後のお楽しみの2択エンカウンターに臨むこともできる。全員が手番を行う度にイベントがめくられ、指定されたエリアでモンスターと戦ったり、時代の最後に支配している人が獲得できる勝利点が決まったりする。後から出てくるエリアほど得点が高いが、そこは競争率も高い。
全てのエリアのカードが出たら一時代が終了で、次の時代へ。三時代で勝利点を競う。
運の要素は低めに抑えられており、一手一手をじっくり打つゲーマーズゲームである。強いインタラクションが敬遠されエリアマジョリティーが廃れ気味のユーロゲームにおいて、エリアが取れなくてもモンスターとの戦いやアイテムのコンボなど多様な得点方法がある。陣取り一辺倒にならないことでほどよいインタラクションが楽しめる作品である。カードにテキストがなく、分かりやすいアイコンで効果が表示されているのも良い。
Mysthea
M.チアッカザッシ&M.キアッキエラ/タブラゲームズ(2018年)
2~4人用/14歳以上/90~120分
Kickstarter: Mysthea