カタン日本選手権の最終決戦となる「ファイナル東京大会」(主催・株式会社ジーピー)が7月30日、東京・高田馬場のホテルサンルートにて行われ、犬束良太郎氏が2年ぶり2度目の優勝を勝ち取った。来年の日本選手権の優勝者とともに、2018年ドイツで行われる世界選手権に日本代表として出場する。
ジーピー社提供
全国9地区、延べ800名の地区大会(予選)参加者から選抜されたファイナリスト24名が集結。過去の日本選手権優勝者や各種タイトル保持者等の強豪で激戦が始まった。ランダムな組み合わせで2戦した後、成績順にもう2戦を行い、最終戦で成績最上位卓の勝者を優勝とした。決勝卓の顔ぶれは全勝の松本吉高氏(第10回ドイツ大会準優勝)、2勝の小坂篤嗣氏と秋との子氏、そして1勝で勝利ポイント数の高い犬束氏という顔ぶれ。2番手でスタートした犬束氏は9-10-9-9の接戦を制した。
現在、カタンの世界選手権は隔年開催となっている。犬束氏は2015年の日本選手権で優勝しているが、当時、奇数年の優勝者は翌年の日本選手権で決勝シード権が与えられるシステムだったため、世界選手権に出場できなかった。今回からシステムが変わり、奇数年と偶数年の優勝者が世界選手権の出場権を得られるようになり、来年のドイツ大会への出場資格を得た。
表彰の後、犬束氏は「これほどの猛者が集まる激戦を制した僕なら、世界選手権で優勝できます。来年、必ず優勝してアジア人初の世界チャンピオンになります!」というコメントしている。
第12回世界大会は2018年10月にドイツで行われる。昨年の第11回アメリカ大会では38か国から60人の代表が参加し、日本代表の堂久剛氏が4位に入賞している。日本代表のこれまでの最高成績は第5回ドイツ大会の大井真也氏、第10回ドイツ大会の松本吉高氏による準優勝。日本代表初の優勝が大いに期待される。
最終戦決勝卓の終了図。青が犬束氏。ジーピー社提供
前列左から4位の小坂氏、準優勝の松本氏、米川ジーピー社長、優勝の犬塚氏、3位の秋氏。ジーピー社提供