ボヘミアの村(Böhmische Dörfer)

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賑わう村、人気の建物
ボヘミアの村
4つのダイスを組み合わせて村の建物に人を送り、得点を稼ぐダイスゲーム。『オルレアン』で一躍注目を浴びているシュトックハウゼン/dlpゲームズの新作である。
プレイヤー人数に応じた枚数の村ボードを使う。各村ボードにはさまざまな建物があり、2~12の数字が振られている。自分の番にはダイスを4つ振って、それを組み合わせてできる数字の建物に自分のコマを置く。基本的にダイス2つずつの数字で2つの建物に置くが、ダイス3つや4つで1つの建物に置いてもよい。
これを繰り返して置けるコマがない人が出た時点でゲーム終了。決算を行いお金の高い人が勝つ。
面白いのは数字ごとに割り振られた建物の効果で、ダイスをどう組み合わせ、どの建物を選ぶかが勝敗を分ける。
2~5の建物はお店。「パン屋」「魚屋」「牛乳屋」「肉屋」があり、ゲーム終了時に全種類にコマを置いていれば20ターラーもらえる。置くなら全種類コンプリートを狙いたいが、出にくい出目である上に、建物の数が限られている。
最も出やすい7の建物は「工場」で、ガラスチップがもらえる。全ての工場にコマが置かれ、ガラスチップは全部取られるとやっとお金が入ってくる。途中でゲーム終了になるとお金がもらえないので、みんなの出方を伺うところだ。6の建物「風車」も、小麦粉チップをもらい、全部取られた時点でお金になる。
8の建物は「農場」。1軒目は1ターラー、2軒目は2ターラー、3軒目は3ターラーと、置けば置くほど収入が増える建物だ。
9の建物は「宿屋」。その宿屋がある村ボードで、3軒以上の建物にコマが置かれると営業を開始して毎手番収入が入る。10の建物は「市役所」で、その村の建物が全て埋まると大金がもらえる。この2つは村の賑わいが反映する建物だ。
11の建物は「教会」。ビショップチップを持っていると、教会の数だけ収入が入るほか、ゲーム終了時に多く持っているとボーナスがある。ビショップチップはゾロ目を出したときに獲得できるが、ほかのプレイヤーがまたゾロ目を出すと奪われてしまう。
そして12の建物は「領主の邸宅」。即金でお金がもらえる。建物によって金額が異なり、早い者勝ちなので先に狙いたい。
ダイス目はそう都合よく出てはくれないが、同じ系統・種類の建物や同じ村に特化すると収入が増える仕組みになっている。目先の利益にとらわれずに建物を選択したい。
3人プレイで20分ほど。「領主の邸宅」を早めに押さえ、ほかのプレイヤーが育ててくれた村や建物に相乗りして私が1位。建物がたくさんあるので目移りするが、利益が高くなるであろう建物を見越していくのが面白い。ドイツゲームのエッセンスを詰め込んだ作品だ。
Böhmische Dörfer/Bohemian Villages
R.シュトックハウゼン作/dlpゲームズ(2016年)
2~5人用/8歳以上/30分
国内未発売

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