シュピール’17:シュピールヴィーゼ出版
★インディアンサマー(Indian Summer)
デザイン・U.ローゼンベルク、イラスト・A.ベークホフ
1~4人用/10歳以上/15~60分
昨年『コテージガーデン』でデビューしたベルリンのボードゲームカフェ「シュピールヴィーゼ」が、再びローゼンベルクを擁してパズルゲームを発表する。ローゼンベルクはパズルタイルを用いた作品をこのところよく作っているが、シュピールヴィーゼでは『コテージガーデン』『インディアンサマー』と今後発表する新作を併せて「パズル3部作」と呼んでいる。ホビージャパンから日本語版予定。
「インディアンサマー」とは、冬が始まる前の小春日和のこと。ニューイングランドを舞台に森を木の葉でいっぱいにするタイル配置ゲーム。プレイヤーボードに、さまざまな形の木の葉タイルを配置し、隙間はリスチップを配置して、全てのマスを埋めることを目指す。紅葉でいっぱいの森が広がる美しさが楽しめる。
木の葉タイルには穴が空いており、もともとプレイヤーボードに印刷されている木の実・キノコ・ベリー・羽根が穴から見えるように配置することで、それらのアイテムを獲得し、その特殊効果を使えるようになる。さらに穴をつなげてパターンを作ることで動物タイルを獲得でき、さらに宝物が手に入るという、二重のパズルになっている。
(Boardgamegeek)
★ノリア(Noria)
デザイン・S.ヴァグナー、イラスト・K.フランツ、M.メンツェル
2~4人用/12歳以上/70~120分
ドイツ年間ゲーム大賞の奨励賞受賞者によるデビュー作品。発売元はペガサスシュピーレで、ホビージャパンから日本語版予定。テーマはスチームパンク。商業帝国ノリアで、空中に浮かぶ島を見つけ、資源を集め、船を買い、工場を建設する。名誉あるプロジェクトに投資し、秘密を政治家に渡して成功を収める。
「ホイールビルディング」がシステムの中心で、各プレイヤーは、3つのリングを組み合わせたアクションホイールにディスクをはめこんでアクションを構成する。ディスクは交換可能でグレードアップもでき、ゲームが進むにつれて新しいディスクを入手し、ホイールのリングを操作してアクションを組み立てるのだ。
(Brettspiel-News)
★メモアール!(Memoarrr!)
イラスト・C.ボルトリーニ、イラスト・P.フォンタグニア
2~4人用/8歳以上/10~20分
発売はペガサスシュピーレから。カードをめくり、そこに描いてある動物や場所が入ったカードをめくっていく記憶ゲーム。違うカードをめくってしまったら脱落。最後に残ったプレイヤーが財宝を手に入れる。カードの位置はゲームを通して変わらないので、記憶することは増えていく。さらに上級者ルールでは絵柄によって特殊アクションが入り、よりエキサイティングになるだろう。
(Boardgamegeek)
エレクト7(Erect7)
伸びろ如意棒!
チン○を伸ばして彼女の顔にぶっかけるカードゲーム。オーストラリアのデザイナー集団がキックスターターで制作発表したもので、233人が7735オーストリアドル(68万円)を出資して製品化された。このような尖ったテーマのゲームこそキックスターターの醍醐味である。
各プレイヤー自分の前に彼氏カードを置き、手札3枚を持ってスタート。手番には1枚引いて、1枚出す。色と位置が合うようにカードを並べ、7枚目に彼女カードを出せたら勝ちとなる。
色と位置が合うカードがなかなか来なければ、ED治療カードで山札から2枚引いたり、ほかのプレイヤーの手札を盗んだりもできる。また、ほかのプレイヤーには性病カードを出してその先を伸ばせなくしたり、醜い女の子カードを出して萎えさせたりすることもできる。
性病カードに対してはコンドームカードで予防したり、抗生物質で治療したりすることができ、醜い女の子カードには可愛い女の子カードで萎えるのを防御できたりする。
大逆転を可能にするのがハサミカード。ほかのプレイヤーから複数枚をちょんぎって一気に伸ばすこともできる。
4人プレイで15分ほど。性病にしたり治したりと激しい攻防が繰り広げられる。特にリーチになるとみんなが全力で止めに来るが、タカハシさんが逃げ切って勝利。2ゲーム目もタカハシさんが伸ばしたい放題で1位。
プロモカードの袋を開けてみたところ、女装した男性が男装した女性にぶっかけるというさらにカオスなカードが入っていた。
Erect7
Mookybug(2017年)
2~4人用/18歳以上/10~15分