ホビージャパン、冬の輸入ゲームリストを発表
ホビージャパンは今冬に発売する予定の輸入ゲームのリストを発表した。外国語版に日本語ルールが添付される。いずれも先月ドイツで開かれたエッセン・シュピールの新作。
ヘヴン&エール(Heaven & Ale)
ゲームデザイン:M.キースリング&A.シュミット、エッガートシュピーレ(ドイツ)
2~4人用、60~90分、7,000円(税別)、12月下旬発売予定。
エッセン・シュピールのスカウトアクションで6位に入った作品。プレイヤーは古い修道院の院長となり、神の御許でビール醸造所を運営する。ビール醸造の匠の技もそれを使うタイミング次第。最高のビールを作り出すためには、修道院の庭で作物を栽培し、その収穫に適切な数の修道僧を割き、樽を整えておかなくてはならない。
ゲームボードには環状のトラックがあり、これを4~5周して材料チップを集める。各プレイヤーの前には個人ボードがあり、そこにタイルを配置する。タイルは品質1~5の材料と4種類の修道僧があり、自分の個人ボードに配置したタイルを発動することができる。発動スペースはそれぞれ1回ずつしか発動できないが、修道僧を使って周囲にあるマスを発動することができるので、これを使って、配置したタイルをいろいろな方法で何度も発動させることが勝利の鍵だ。
決められた材料を一定の品質レベルまで上げるなど、さまざまな目標を達成することで勝利点が入り、その合計を競う。
Brewing beer in Heaven & Ale. Thinky fun! Will play it differently next time I've got the hang of the mechanics. #Bggcon17 pic.twitter.com/zGXpLyW0e9
— ivyhymn @ BGGCon (@Ivyhymn) 2017年11月18日
ダンジョン・ラッシュ(Dungeon Rush)
ゲームデザイン:ルスタン&エリ・ホカンソン、ストロングホールド(アメリカ)
2~5人用、12分、3,600円(税別)、1月下旬発売予定。
手軽に遊べるリアルタイムのアクションダンジョン探検カードゲーム。ラウタペリト社(フィンランド)が昨秋発売した作品の英語版である。プレイヤーは冒険者となって危険の待ち受けるダンジョンに突入し、邪悪な敵を打倒し、財宝を手に入れ、経験を経て、ダンジョンの支配者とドラゴンと対決する。
各プレイヤーはキャラクターを2人受け持ち、一人は自分の前の右に、もう一人は左に配置する。そして2枚ずつダンジョンカードを同時に公開し、一斉に自分のキャラクターの戦うモンスターのカードに手を触れる(左手は右キャラ、右手は左キャラの攻撃)。
モンスターは4種類の能力値(白兵戦、射撃戦、魔法、隠密)で戦い、モンスターを倒したらモンスターのカードはアイテムや装備品として、そのキャラクターの能力を強化できる。強力なモンスターに対しては力を合わせ、そのカードの上に皆が手を置かなければ倒せないぞ!
Monster cards from my new board game Dungeon Rush from Lautapelit.fi released at #essen2016 https://t.co/fJ1A3mD8Fw pic.twitter.com/hiqYxzMb7n
— Rustan Håkansson (@rustan_h) 2016年10月7日
トーレス(Torres)
ゲームデザイン:M.キースリング&W.クラマー、フッフ(ドイツ)
2~4人用、60分、6,600円(税別)、12月中旬発売予定。
2000年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞した立体ゲームが帰ってきた。アクションポイントを使って城を建設し、騎士コマを城の上に移動させて、毎ターンより多くの点数を得ることを目指す。広さと高さを兼ね備えた城に登れば得点が高い。騎士コマの数には限る中で、アクションカードにより特別な行動をうまく組み合わせてよい城を取ろう。また、せっかく築いた城をほかのプレイヤーに奪われないよう、先を読んでおかなければならない。
First look at the new version of Kramer & Kiesling's Torres coming from HUCH! & friends at SPIEL 2017. (Art: Michael Menzel) –WEM pic.twitter.com/1efVQygZhu
— BoardGameGeek (@BoardGameGeek) 2017年1月13日
ダイスを強化して獲物を狩れ!『ダイスエイジ』11月2日発売
ホビージャパンは11月2日、原始時代の狩猟をテーマにしたダイスゲーム『ダイスエイジ(Dice Age: The Hunt)』を発売した。ゲームデザイン・佐藤敏樹(さとーふぁみりあ)、アートワーク・長谷川登鯉、2~4人用、8歳以上、30分、3800円(税別)。
ゲームマーケット大賞で優秀作に選ばれている『8ビットモックアップ』のデザイナーとイラストレーターコンビによるオリジナル作品。ダイスを並べて獲物を狩る、原始の狩猟をテーマにしたダイスゲームだ。先月ドイツで行われたエッセン・シュピールでは大きなブースを構えて先行販売された。
各プレイヤーは原始人部族の頭領となり、部族の戦士を表す1つの大ダイス・4つの小ダイスを使って狩りをする。ゲームボードには、6枚の獲物カードがダイスの出目に対応した「狩場」に置かれており、狩場ごとに最も多くのダイスを置いたプレイヤーが獲物カードを獲得できる。
手番では、すべてのダイスを振り、少なくとも出目1つを選び、その出目のダイスを狩場に並べる。全てのプレイヤーが手持ちのダイスを狩場に置いてから、誰が獲得できるか決まる。
ラウンドごとに獲得できる「世代カード」で、ダイスを振り直したりするほか、小ダイスと大ダイスを交換し戦士を強くしたり、部族に新たな戦士を迎え入れたりすることもできる。ダイス運だけではなく、ダイスを置くタイミングや世代カードの選択に戦略性がある作品だ。
ホビージャパンのブログではデザイナーの佐藤氏がデザイナーズノートを寄稿 しているほか、全国のボードゲームカフェでの体験会も始まっており、ホビージャパンの力を入れようが伝わってくる。
内容物:ゲームボード、カード68枚、ダイス41個、ルールブック