ゲームマーケットで来ていた韓国ブースの方々との交流で秋葉原へ。 軽く『ピーパー』を遊んでから雑談。通訳の人がいるので話が早い。あちらは日本でボードゲームに対して公的な支援があるのか、韓国のゲームが日本のゲーム賞を受賞する方法はあるのか、オンラインのボードゲームはどれくらい遊ばれているのかなど聞いてきた。こちらはゲームマーケットの感想を伺う。
韓国のマーケットはゲームをあまり知らないファミリーが中心で広く浅く浸透しているが、それに比べて日本のゲームマーケットは狭くて深い人たちが来ておりズレがあったようだ。ゲームマーケットの客層なら『蒸気の時代』や『電力会社』の韓国語版を持ってきていれば売れたかもしれないというとそのズレを理解してもらえた。
今回、韓国ブースは教育ゲームや言語依存のあるゲームで苦戦していたかと思ったが、韓国のゲーム祭での売り上げと遜色なく売れたそうだ。それだけ韓国でもバカ売れはしていないということか。数年前に500件以上あったボードゲームカフェは100件近くまで激減し、ブームは沈静化しているという。
それから皆で昼食へ。ちょっと知っているカタコトで話しかけたのがもとで、あちらも遠慮なく韓国語で話しかけてくるようになり、私も知っている言葉を並べて韓国語でしゃべってみる。入り組んだ話は英語を混ぜて。語順が日本語と同じなのでスムーズだ。マシッソー!(おいしい) チェミッター!(楽しい)
そんなわけで私にとってのゲームマーケット2日目が終了。夕食をご一緒せずに先に失礼させてもらったが、まだまだいろいろ遊びたい、話したいと思った。7月に韓国に行く予定なのでボードゲームカフェめぐり(金曜午後がベストだという)をしてもらうことにしている。
ピーパー(Peeper / 柳孝宗 / 兆円, 2004)
ボム炸裂!
牌をセットで出していち早くなくすことを目指すゲーム。ゲームマーケットの韓国ブースで展示されたが、日本語ルールが不十分だったためリーさんと草場さんの力で解読。
基本は『大富豪(大貧民)』と同じで、1枚にはより大きい数の1枚、ペア(対子)にはより大きい数のペア、ストレート(順子)にはより大きい数のストレートを出す。みんながパスしたら最後に出した人からスタート。こうして誰かが上がったときに、残っている人は牌の色に応じて得点を払う。
特徴の1番目はマインとリターンというルール。出された1枚に対して、同じ数字のペアがあれば手番でなくても出すことができる。麻雀のポンのようなルール。そのとき、さらに同じ数字の1枚をもっていれば出せる。同じ数字は4枚しかないから最後の1枚をもっている人が勝てるというわけだ。
特徴の2番目はボム。スリーカード(刻子)、フォーカード(槓子)があれば前の人が何を出していようとも出せる。とっておきにするか、序盤で出して一気に押し切るかは悩みどころである。
特徴の3番目はチャンス。配牌を見て上がれそうだと思ったらチャンス宣言。宣言どおり上がれれば一番多かった失点を全員からもらえる。チャンス宣言に対しダブルチャンス宣言をすれば、得点も失点も2倍になる。ギャンブル制もしっかりおさえてあるところが素敵だ。
ジョーカーのXはストレートで何の代わりにもなり、単独なら一番大きい数とみなす。最後まで持っているとマイナスが大きいので、使うタイミングが重要だ。点字がついているところもポイント。
勝負の賭けどころをうまくつかめず下位。写真のような順子の手札になるとなかなか厳しい。牌のおかげで麻雀のようなプレイ感があって、ドキドキした。