息子の1歳半検診の後、急いで秋葉原に直行。4時頃になってしまったが、その分閉店の夜8時半過ぎまで遊び、終了後の夕食までいることができた。参加者が多様で、新作や未プレイゲームの評判やイベントの状況など、あれこれ情報が入ってくるのもここのメリットだ。
郵便馬車(Thurn und Taxis / K.ザイファルト、A.ザイファルト / ハンス社, 2006)
ゲーム内容はこちら。ボードゲーム初心者という方と、ぢ~ぷさんと、私の3人でやったが経験の差は出るものである。効率よく郵便網を作ったぢ~ぷさんが1位。
各自が好き好きに郵便網を作るのが基本で、他人との絡みは得点チップの奪い合いだけだが、相手の路線を見て先を越せそうか後回しにしたほうがよいかという判断は常に要求される。広大なバイエルンを先に仕上げることにしたが、手こずっている間に周囲ですっかり先を越された。引けなければ路線消滅(1手番に必ず1枚路線を延ばさなければならないので、つながるカードはふつう手札にもっておくのが基本である)という危ない橋を渡って最後の賭けに出たが、引けずに2位。
プレイアビリティーもよく、適度な絡みあり、賭けもありとさすが大賞作。日本語化シールでも貼って末永く遊びたい。
ストーンヘンジ(Stonehenge / B.フェデュッティほか / タイタニックゲームズ, 2007)
5人のデザイナーが同じコンポーネントを使って5つのゲームを作ったというアンソロジー(作品集)。クニツィアの2人用アブストラクト『ストーンヘンジ』とはまったく別ゲームなので注意。今日はその中から2つを遊ぶ。この2つも含め、全体的にルールは少なめでライトなゲームが多い模様。
上位ドルイド(B.フェデュッティ)
魔法学校で行われる学長選挙を制覇する多数決ゲーム。円形の各エリアは柵で区切られ、いくつかの魔法学校に分かれている。好きな学校に自分のコマを置いて、その学校内での多数派をめざす。ゲーム中2回、柵を動かして魔法学校の大きさを変えることも可能。選挙区が見直しされると当選者もがらりと変わるように、柵の移動で情勢が変わるのが面白い。
あらかじめ配られている色のマスには自分のコマを置いても数に入らないとか、指定されたエリアで多数を取ればボーナスといったお楽しみもあり、クニツィアを思わせるような(フェデュッティにしてはシブイ)ジレンマがあった。
ストーンヘンジの戦車レース(M.セリンカー)
ボードを1周するレース。クリスタルコマを進む用とブロック用に振り分けて一斉にオープン。手札のカード番号のところにブロックを置き、他人を妨害する。自分が置いたブロックは素通りできるが、他人がおいたブロックを通るには余計な移動コストがかかる。また特殊カードを出せば、巨大な三角石を置いてブロックすることもできる。
さてブロックが終わったら進み始めるが、コースにはインコースとアウトコースがあり、アウトコースのほうが早く進める。だがその分ブロックもされやすいわけで、インとアウトのコース取りの巧みさが問われる。
ブロックしまくりでは進めないし、進むばかりでは他人のブロックにことごとく妨害されてしまう。進む用とブロック用の振り分け加減も大事なポイントになるだろう。
先に進んでいる人はブロックにぶつかりやすいので、レースは必然的に均衡。これがずいぶんとエキサイティングだった。もつれにもつれた最終ターンを鼻一つでさしたタナカマさんの勝利。終盤有利な位置につけたと思っていた私はずるずる後退してしまった。