都内ゲーム会 05/05/14
「ゲームサイトを考える集い」と称して、ゲーム会とフリートークを都内で開催。参加者はムソウ、カワサキ、りんちゅ、sirou、moon、bone5、Hammer、益田ラヂヲ、ずーあー、PHY、yamato、taro、さとー、puppi、ときわ、マイスターH、双六屋カゲゾウ、T.V.Flipper、かゆかゆ、ファラオ、すずもち、パンの各氏で23名。武者震いしてくるような錚々たるメンバーである。8時間のうち、ゲーム半分トーク半分で、初対面が多かったけれどもどちらもエキサイティングなひとときだった。
※このページでは遊んだゲームのレポートのみを記し、トークについてははてなダイアリーに順次掲載していきます。
くそったれ!(Verflixxt! / W.Kramer & M.Kiesling / Ravensburger, 2005)
最後に笑う者が最もよく笑う(ドイツの諺)
今年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。まったくの家族向けで、3分で説明できるシンプルなルール、エキサイティングな展開が待っています。
サイコロを振って自分のコマをどれか1つ進めます。進めたとき、タイルにほかのコマがいなければ取らなければなりません。タイルはマイナスの方が多いので取りたくない場合がほとんど。ほかの人がやってきたら今だとばかりに先に進みます。
見張りと呼ばれる中立のコマがいても、タイルを取らないですみます。このコマはプレイヤーコマと一緒にいるならば動かせることになっているので、うまく利用しましょう。プラスタイルに置けば、他の人がタイルを取るのを邪魔できます。
ラッキータイルを取れば、取ったマイナスタイルを1つ、プラスに転化できます。-9点は+9点に。泣く泣くマイナスタイルを取った人も、これで一発逆転か? 白熱するのはマイナスタイルがどんどん高くなっていく終盤です。取りたい、取りたくない、取らせろ、取らせるな……!。
プレイ時間30分とありますが、タイルを並べるところからでも15分ほどで終わりました。終盤になってマイナスタイルをとり、脱落する人が相次ぐ中、人の陰に隠れてこそこそ進み、マイナスタイルをほとんど取らなかった私が1位。
いろいろな思惑は絡むのですが、いかんせんサイコロ次第、出たところでどのコマを動かすかはあまり選択の余地がありません。「6出ろ、6!」サイコロを握る手に気合を込めて遊ぶのが、盛り上がるコツと言えそうです。ゲーム慣れした人が淡々と遊ぶのでは、このゲームがもつ面白さを引き出すことができません。「くそったれ!」は、何とかマイナスを取らないでゴールできそうな人が、最後になってものすごいマイナスタイルを食らったときに発する言葉なのです。
アンモナイト(Ammonite / bone5 / Kossetsu Games)
考古学者は山師なのだ
価値の高い化石を、山札から掘り出すカードゲーム。創作ブームのはしりとなった骨折ブランドの作品です。アンモナイトは5色あります。手番には色を1つ宣言して、山札から5枚引きます。その中に宣言した色のアンモナイトが入っていたらゲット! 外れたカードをまた山札の上に戻して次の人の番です。山札に何色が多いか、前の人が宣言した色から予想しながらまた色を宣言します。
狙った色を引けるかどうか期待が高まるので、山札から引くだけなのに実際に発掘しているような気分になるのが不思議です。このほか手番中に3枚まで多く引けるチップの使いどころや、他の人に取らせたくない価値の高い化石を山の底に沈めて、終盤にざっくざっく出てくるルールなど、単純なめくりゲームではない仕掛けはさすがです。
ルイ14世(Louis XIV / R.Dorn / Alea, 2005)
観想戦
陣取りがドイツゲームの王道と考えるわけは、最善手が相手の出方によって大きく左右されることにある。相手が2個置くなら3個、3個置くなら4個、しかも相手は一人ではない。誰が一番多く置きそうかを考えて、それを上回る数を置くべきか、撤退して別のところを狙うべきか、考えることは無限。だから面白い。
今日は、コマが中央の4貴族に集まって叩き合う展開になった。そうなれば注目の集まらない周辺の貴族から小さい特典を集めて、目立たずリードするという戦法もあるはずだが、コマが足りない。コマがひとつも置かれない貴族が毎ラウンド2,3人いたり、1つコマを置いただけで獲得してしまうパターンが多かったような気がする。中央および5番・9番の貴族から得られるチップと、それ以外の周辺の貴族から得られるワッペンや陰謀カードなどを、バランスよく狙うことが肝要。注意深く、欲張らず、臨機応変に配置しなければならない。奥が深い。
ネズミおうちに(Maus nach Haus / H.Meister / Haba, 2005)
ネズミさんをおうちの穴に入れてあげましょう。穴となるリングをぐるぐる回します。そこを狙って自分のネズミをはじき入れていきます。リングが横になったとき、その中に入っていたネズミは無事おうちに帰ったことに。はやく自分のネズミを全部おうちに帰らせた人が勝ちです。
やってみるとすぐわかるのですが、対象年齢5才以上とは思えない難しさです。リングが回っていると、ネズミが弾き飛ばされてしまうのです。ポイントは、リングが倒れる間際を狙って隙間に滑り込ませる作戦。リングを注意深く観察する力が要求されます。5分程度で終わるつもりが、なかなかネズミが入らなくて10分以上てこずっていました。