秋葉原ゲーム会04/05/29

秋葉原ゲーム会04/05/29

 インド渡航を翌日に控えた29日、ずーあーさんの主催するWEIRD WORKSボドゲ会にちょっとだけ参加。大学に用事があったので、ついでにどこかで遊べないか検討していたところ、実にタイミングよくずーあーさんが開催を決定、かゆかゆさんとカワサキさんもいらっしゃった。
 平日とうって変わって土曜日の秋葉原は満席で賑やか。TRPG卓が優勢だったが、WEIRDWORKSで2卓のほか、カタンが1卓立っていた。ちょっとだけ立ち寄った妻が、秋葉原のイエローサブマリンという、一般にはあまり立ち寄らないであろう場所に女性がぽつぽつといることに驚いていた(でもそれはTRPGのほうで、ドイツゲーム卓は男だけ)。
 プエルトリコに途中参加し、終わってからの卓分けでずーあーさん、カワサキさん、ヒーロさんと4人で1時間。今回の一時帰国では山形、つくば、秋葉原、さらにゆうもあ東京と網羅したところでまた秋葉原。我がことながら、よほどゲームに未練があると見える。次の帰国は8月。

プエルトリコ|メーメー家計図

メーメー(Mömmen / V. Schwägerl / Die Wüselmäuse)

メーメー 手札を場札と交換しながら一色にそろえるカードゲーム。一昨年のエッセンでヴューゼルモイゼというメーカーから売られていたものです。デザイナーは翌年、シュネッケンレンネン(カタツムリのレース)を発表した人です。

 自分の番には手札の羊カードを1枚、場札と交換します。マイナスカードを出してプラスカードを取っていき、手札が全部、同じ色のプラスカードになったら即上がり。アクションカードが2種類だけあって、犬カードは場札を全部新しくし、、羊飼いカードは場札のマイナスカードを他の人に取らせるという効果があります。アクションカードは1手番に何枚でも使えるので、順番を考えてプレイします。
 誰かが上がったら点数計算。色が違う場合や、アクションカードが残っている場合はマイナスになります。1周目からいきなり上がられてしまうこともあるので、マイナスになるカードは積極的に出していくのがよいでしょう。

 規定では誰かが合計100ポイントになるまで続けるのですが、今回は参加人数分のラウンドで終了。早上がりを目指すにもかかわらず、牧場がテーマであるせいかのんびりしていました。ルールは簡単で時間もかからないので、息抜きにちょっと遊ぶのが吉とみました。

家計図(Familienbande / L. Colovini / Winning Moves)

家計図巻き毛、大きい唇、大きい鼻、大きい耳、近眼という5つの遺伝子を何世代かに伝えていくカードゲーム。カルタヘナクランスアレクサンドロスと続いているコロヴィーニ+ウィニングムーヴスの小箱です。

 はじめ各プレイヤーには、どの遺伝子を担当するかひそかに割り当てられます。誰がどの遺伝子を担当しているかは、最後までわかりません。クランスで採られた手法です。
 ゲームは第1世代から始まります。結婚をさせて、父母の遺伝子に対応する子どもを産ませて、次の世代を作っていきます。子どもができるたびに、カードに書かれた遺伝子にポイントが入ります。
 子どもを作る場合は、父母の遺伝子をそれぞれ1つ以上、受け継がなければなりません。また父母が持っていない遺伝子を突然変異で生むことはできません。当然とはいえ、よくシミュレートされています。
 同じようにして第5世代まで結婚と出産を繰り返し、子どもが増えていきますが、世代が下るほどポイントが大きくなっていきます。自分が担当している遺伝子を多くもっている人物はできるだけ後の世代で出したいわけですが、対応する組み合わせの親がいないと産むことができません。
 また、あからさまに自分の遺伝子ばかり出していると、ほかの人からマークされてしまいます。最初はさりげなく、終盤はあからさまにという戦略になるでしょう。ただし、カードの縛りがあるのでクランスのようにあからさまなことはできません。
 各世代には定員があり、第5世代が全部置かれたらゲーム終了です。担当している遺伝子を明らかにして順位を決めます。このとき、残っている手札はマイナスです。ほかの人に点数を取られたくないと思って出し渋っていると、大きなマイナスになってしまいます。

 このような手札のジレンマもあってシステム的に考え抜かれていると思いました。しかしそれよりも面白いのは1枚1枚違う人物カード。みんな極端な遺伝子を受け継いでいるので変な顔ばかりです。カードのイラストに笑い、ゲームとしても十分楽しめました。終始独走気味だった「大きい鼻」を担当していた私がそのまま逃げ切って1位。初回では勝ち筋を把握するにはまだ至りませんでしたが、2回目以降はもっとシビアなプレイができそうです。難点を挙げるならば、点数表が小さすぎて管理がたいへんだということでしょうか。プレイ時間はインスト込みで30分ほどでした。

 同じテーマを扱った国産のキングス・ブラッドと比較してみるのも面白いでしょう。

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