今年1年に発売された海外ボードゲームの日本語版は220タイトルであることが当サイトの調べでわかった。過去最高だった昨年から18タイトル減少したが、200タイトル以上を維持した。

今年は早々からトランプ関税の間接的な影響でリリース数の減少や価格の高騰が懸念されていたが、小箱のリリースが堅調でタイトル数は平年並み。2019年からほぼ毎年220タイトル以上を維持している。ただし円安の影響で中箱でも5000円を超えることが珍しくなく、「ゲーム内容に比して価格が高い」という理由で日本語版リリースを見送ったケースも多くあると見られる。
1万円以上のボードゲームは13タイトルと昨年の29タイトルから大幅に減少し、9000円台でぎりぎり踏みとどまっているものが目立つ。海外メーカーも売れ残りのリスクを敬遠して高額なボードゲームのリリースを絞っているという事情もありそうだ。
ゲームマーケットでリリースされる国産ゲームは新作ばかり注目されて旧作が売れない傾向があるのと対照的に、海外ゲームはロングセラーの定番が売れて新作が売れない傾向が顕著になっている。予算・時間が限られている中で、海外ゲームは新作の話題性をどのようにして高めていくかが今後の課題となるだろう。

