いい問題を作って回答一致
単語カードを縦横に並べて問題を作り、一列になった単語から連想される言葉を合わせる協力ゲーム。ティキ出版(フランス)から2023年に発売され、ピアトニク社(オーストリア)のドイツ語版がドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストに選ばれた。問題を作るところから協力が始まっている。
手番には場札から単語カードを選んで配置する。単語カードが2枚以上つながったら、その横に矢印のついた問題番号タイルを置く。それらの単語から連想される言葉を後で一致させるというわけだ。こうして縦横に単語カードを並べ、問題番号タイルを置いていって10問できたら回答。みんなが書きそうな答えを考えるのも大事だが、それ以前に書きやすい単語の組み合わせにすることがもっと大切だ。絞りきれなさそうな場合は、すでに出来上がった答えに単語カードを足してもよい(かえって混乱を招くことも)。
「パール」+「水晶」→「宝石」、「パール」+「生きている」→「あこや貝」というように各自が回答用紙に記入した後、みんなで相談して自信のある問題にダブルタイル、自信のない問題にXタイルを置いたら、1問ずつ答え合わせ。一致度が高ければ貝殻2枚、低ければ1枚を獲得し、合計枚数で成績を出す。
謎すぎる組み合わせに対し、頭を捻って苦し紛れに出した回答が誰かと一致していると嬉しいが、一致しなくても違う回答を見るとカードを置いた意図に納得することも。協力ゲームの一体感とともに、じっくり考えたりぱっと閃いたりする思考の楽しさもある。日本語版希望。
Perfect Words
ゲームデザイン:P.H.アルジオ/イラスト:C.アルクフ
ティキ出版(2023)+ピアトニク社(2024)
2~6人用、10歳以上、15~30分