米出康人展 07/07/01

米出康人展 07/07/01

陶芸家でもある米出さんの個展が茨城県牛久市のギャラリー「あうん」で開かれた(米出さんの作品はこちらに写真がある。奥さんの作品は今回展示がなかったがこれまた味わいのある陶器ばかりである)。そこにお邪魔して、ご子息の光君とうちの娘とでちょこっと遊ぶ。

雄ヤギのベッポヘリ・ホッパーダイスビンゴ

雄ヤギのベッポ(Beppo der Bock / K.ツォッホ&P.シャッケルト / フッフ&フレンズ, 2007)

雄ヤギのベッポうわっ、ヤギが吹っ飛ぶ

6月25日にベルリンで発表されたドイツ年間ゲーム大賞で、子どもゲーム大賞を受賞した作品。子どもゲーム特別賞が子どもゲーム大賞に変わって7回目に、新しいメーカーが入った。ドイツの子どもゲームメーカーはハバとセレクタという二大子どもゲームメーカーにドライマギア、コスモスといった子どもゲームに明るいメーカーがあり、層が厚い。そこを突き破って受賞したのは、ほかならぬこのゲームにインパクトがあったからだろう。
 このゲームは磁石のギミックを用いたアクションゲームである。磁石を用いるものは7回の子どもゲーム大賞中4タイトルもあり、ひとつの定番になっているが、このゲームは予想を覆す動きを見せる。
 ストーリーはこうだ――おうちへの帰り道、子どもたちは雄ヤギのベッポに出会いました。ベッポは小さなハエも殺せないくらいとってもいいやつです。でも、お昼寝を邪魔されるとちょっとこわいときがあります。なのでベッポに会わないように気をつけながら、できるだけ早くおうちに帰りましょう――
 ベッポは、ボード中央の芝生でお昼寝をしている。ここに、草陰からパチンコ玉を飛ばすイタズラ者が。ベッポのコマがあるボードには強力な磁石が埋めこまれており、ここにパチンコ玉が近づくとものすごい勢いで吸い寄せられる。その強力さは、子どもではくっついたパチンコ玉を取れないほど。バチーン! その勢いでベッポは吹き飛んでいくという仕組み。上の写真では、吹き飛んだベッポが残像しか見えないくらいの勢いだということが分かるだろう。子どもには、お昼寝をしていたベッポがほんとうに急に暴れだしたように映る。
 手番には、まずベッポのコマを好きな位置にセットしてからパチンコ玉を専用台で転がし、ベッポを飛ばす。飛んでいった先の地形まで自分のコマを進める。ベッポにぶつかって飛ばされたコマは振り出しへ。最初にゴールした人の勝ち。
 途中にある四つ葉のクローバーを最初に超えた人は、その上に自分のコマを乗せることができる。クローバーがあると、ベッポが飛んできても「ダルマ落とし」の要領で自分のマスから飛ばされないのだ(それほど、ベッポには勢いがある)。
 慣れてくれば、ベッポの位置やパチンコ玉のスピードを加減して狙ったところにベッポを飛ばせるようになるかもしれない。この上達可能性もゲームを飽きさせない。
 1ゲームは5分程度で3ゲームも繰り返し遊んだ。小さい子どもでも勝つチャンスは十分あり、大人もいろいろ工夫してみたくなる、大賞にふさわしい子どもゲームだ。 

ヘリ・ホッパー(Heli Hopper / J.リュッティンガー&H.ヘヒト / ドライマギア, 2007))

ヘリ・ホッパー空飛ぶコマ

空飛ぶコマをボード中央に投げ入れる双六ゲーム。子どもゲーム大賞推薦作品。
 四つの羽が付いたプラスチックの軽いコマ。取っ手をひねるとギュ~ンと回って浮揚する。少し前に力を入れながら飛ばせばボード中央へ。そこに書いてある数字によってコマを進め、最初にゴールした人の勝ち。
 8つの特殊マスでは、目隠しを飛ばす、利き腕と反対で飛ばす、みんな一斉に飛ばす、宣言して飛ばすなどのイベントがあり、ゲームに変化をもたせている。
 上手に飛んで中央の×6に見事着地したときの喜びは大きい。これで一気に進んだ光君が勝利。器用さと共に、コマを進める数の計算が足し算・引き算・掛け算になっていてちょっとした計算も学べるようになっている。マスは1~2cmの間隔で並んでおり、狙ったところに飛ばすのは至難の業だった。これ、狙える人いるんだろうか?

ダイスビンゴ(Würfel Bingo / H.ヴュッペン / ラベンスバーガー, 2007)

ダイスビンゴ狙えストレート

ダイスでビンゴという、分かりやすいゲーム。今年の年間ゲーム大賞推薦作品。
 順番にダイスを振りながら、出た目をボードに記入する。25回終わったところで、各列ごとに得点計算。ワンペア1点から、7を含まないストレート12点までの合計得点を競う。斜め2列の得点は2倍。
 最初は適当に記入していられるが、だんだんと埋まってくるにつれて難しくなってくる。確率はあるといってもダイス目は分からない。本気でやって(右下)子どもたち(上と左下)に辛勝。最高点は光君のフルハウス。
 説明なしですぐ始められ、自分のボードに好きな順番で数字を書き入れるロトのような楽しみがあって面白かった(ボードに書いた文字は、ティッシュで消して何回も遊ぶことができます)。

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