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シュピール’25:ルックアウトシュピーレ

Cover: Mischwald: Dartmoorフォレストシャッフル:ダートムーア(Mischwald: Darmoor)
ゲームデザイン:コーシュ/イラスト:T.ロベ&J.ピエラ、2~5人用、10歳以上、60分。拡張セットではなく、単独でプレイできる。

イングランド南西部の高地を舞台に、泥炭の湿原と荒野に多様な生態系を作り上げる。山札か場札から2枚カードを引いて1枚プレイするというルールはそのままに、新しい要素として水平にプレイする「地形カード」、独自の能力とボーナスアクションをもった生物種が加わる。カードを裏にして「沼地」としてプレイすることもでき、沼地に生息する生物も登場。樹木シンボルが8種類から6種類になり、ボーナスを取りやすくなった。

Cover: Mischwald: Dartmoorマーヴェル:デュエル!イン・ニューヨーク(MARVEL: Duell! In New York)
ゲームデザイン:M.クラマー/イラスト:マーヴェル&N.ディール、2人用、10歳以上、30分。

ルックアウト2人用シリーズの新作は、マーヴェルのヒーローとヴィランに分かれて戦う。勝つのは、ドクター・ストレンジとハルクか、それともウルトロンとロキか?
オリジナルのコミックイラストを使った非対称のカードデッキを使い、敵の弱点を見抜いて有利に進め、貴重なアーティファクトを集め、戦略的に重要な場所を占領する。素早いセットアップと高いリプレイ性も魅力だ。

Cover: Mischwald: Dartmoorグレート・ウェスタン・トレイル:エルパソ(Great Western Trail: El Paso)
ゲームデザイン:A.プフィスター&J.クレナー/イラスト:C.クィリアムス、1~4人用、12歳以上、60~90分。拡張セットではなく、単独でプレイできる。

19世紀末のテキサス州エルパソは、5つの鉄道によって家畜取引の重要な中継地となっていた。牧場主たちが最高の牛を運び込み、カウボーイ、職人、エンジニアを雇って、お金と勝利点を競う。建物を建設して新しいアクションを起動し、鉄道を拡張して契約を勝ち取る。メカニクスはグレート・ウェスタン・トレール本作のメカニクスとプレイ感覚で、コンパクトに短時間でプレイできる。ソロプレイではスー族と対戦。BGAでプレイできる

Cover: Mischwald: Dartmoor石の帝国/オセロット卿の洞窟(Steinreich)
ゲームデザイン:C.ダールマン/イラスト:M.ソネット、2人用、8歳以上、20分。

オセロット卿とペンギン教授が価値ある宝石を争って洞窟を探検する。コンパス、ランプ、つるはしなどの道具を使い、より価値ある宝石がある奥深くを目指す。
手番には道具トークンを配置し、3つの異なる道具の交点にある宝石を回収する。巧みな配置によって、複数の宝石を獲得することも可能だ。BGAでプレイできる

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カウリ(Kauri)

4派閥のサバイバル


ニュージーランドを舞台にキウイ、オポッサム、マオリ族、イギリス人が対戦する非対称ゲーム。フランスの出版社から2023年に発売され、今年3月に発売されたドイツ語版がドイツ年間エキスパートゲーム大賞で推薦リストに選ばれた。今時珍しい植民地テーマで、BGGでは批判が寄せられている(制作者は敬意と配慮を払い、植民地化が人々と生態系に与えた破壊的影響を描きたかったと述べている)。

4人でプレイする場合、キウイ、オポッサム、マオリ族、イギリス人をプレイする。キウイは最初から島中におり、森林伐採によって減少していく。オポッサムは外来種で最初は少数だが繁殖力が強い。マオリ族は島を転々として家を建て、イギリス人は前半は木を切り、後半はオポッサムを狩る。それぞれできるアクションも得点条件も異なるが、人間が圧倒的に有利であるため、動物同士が協力したり、人間同士が争ったりすることになる。

アクションは3枚の手札から2枚を組み合わせ、1枚をアクション、もう1枚を優先順位に使う。一斉にオープンして、優先順位でアクションを行う。アクションには、ゲーム中1回だけ使える強力なアクションもある。

  • キウイ:生き残った数が勝利点。最初は島中にいるが繁殖力が弱く、木が伐採されると死ぬので、木を増やし、津波や火山で追手をかわして安全地帯に逃げ込む。
  • オポッサム:生き残った数が勝利点。最初は少ししかいないが繁殖力が強い。移動力・繁殖力を上げ、疫病を起こして人間を遠ざける。
  • マオリ族:狩ったキウイとオポッサムに加え、建設した建物や神殿が勝利点。1人しかいないので、移動力を上げて島中を巡り、イギリス人と条約を結んで都市に進出する。
  • イギリス人:前半は伐採した樹木、後半は狩ったオポッサムが勝利点。道路を作って一気に伐採し、毒をまいてオポッサムを一気に狩る。2人まで登場する。

現実を反映してか、人間のアクションが強くて動物の勝ち目は薄いように見える(経験者によれば、作戦によって十分勝てるみたいだが)。それぞれの派閥の作戦を考えていくと奥が深い。

Kauri
ゲームデザイン:C.クロンノー、イラスト:J.フルーリー
デバクル・ジュ(2023年)
2~4人用/10歳以上/40~60分