遠くまで転がせ!『タンブリンダイス』日本語版、7月15日発売
順番に手持ちのダイスをボードに投げ入れ、着地した場所と出目で得点を競う。オリジナルは2004年にアメリカで発売され、イーグル・グリフォンゲームズの輸入版が日本で流通していた。
ダイスは投げ入れても指で弾いてもよいが、最初は手前の青いエリアでバウンドさせるか、そこに置いて始めなければならない。得点版は立体の段差になっており、奥に行くほど得点が高いが、盤外に落ちて0点になるリスクも高まる。
ダイスはラウンド終了時まで取り除かれず、全員の投擲が終わった時点で得点計算となる。ほかのダイスに当たって出目が変わったり、盤外に落ちたりすることもある。高得点のダイスに見事ヒットして落とせればヒーローになれるだろう。
指先の繊細な力加減と、緊張をものともしない度胸が試されるダイスゲームの名作、いよいよの登場だ。
内容物:ダイス16個 (4色×4個)、ボード 2枚、ついたて 1枚(※ルールは箱裏に記載)
・JELLY JELLY GAMES:『タンブリンダイス』公式サイト:https://jelly2games.com/tumblindice
クニツィアの陣取りゲーム『バビロニア』日本語版、8月6日発売
オリジナルは2019年、ルドノヴァ社(スペイン)から発売された。紀元前7~6世紀、メソポタミア地方で建国された新バビロニアを舞台に、ネブカドネザル2世(紀元前605年~562年)の治世下で、自分たちの部族の反映を目指す。
手番には手持ちの5枚の派閥コマから2~3枚をボードの六角形マスに配置する。ジッグラトや土地タイルにコマを置んだり、都市を囲んだりすると得点が入る。
都市が囲まれたとき、その都市で指定された種類の貴族が周囲にいると得点できるが、連続してつながっていれば全てが得点になるため、ルート構築の要素がある。さらにその都市の周囲で最もコマが多いと都市タイルを獲得でき、ここにはエリアマジョリティの要素もある。さらに手札が増やせるといった特殊能力も用意されており、成長も楽しむことができる。
誰かが手持ちの派閥コマを使い切るか、都市タイルが1枚以下になったらゲーム終了。終盤はルートがうまくつながれば大量得点が生まれるだろう。
クニツィアの名作『チグリス・ユーフラテス』を彷彿とさせるテーマとシステムだが、システムを凝縮してミドルクラスに仕上げた。ほかのプレイヤーのルートを断ち切り、狙った都市で一番になるにはどのような配置が望ましいか、その悩ましさはクニツィアの本領が発揮されている。
内容物:ゲーム盤 1枚、土地タイル 32枚、ジッグラトカード 9枚(60×72mm)、派閥コマ 120個、ジッグラト 5基、スタンド 4台、得点マーカー 4個、ルール説明書 1冊