ボードゲームデザイナー名鑑

生まれ年順。今何歳なのか、同年代は誰か、誕生日はいつなのかなどが分かります。

シド・サクソン Sid Sackson(1920/2/4-2002/11/6)
アメリカ・シカゴ生まれ。ゲリー、インディアナ、フィラデルフィア、ペンシルバニアを経て、ニューヨークに移住。一男一女で孫も2人いた。1943年から建築エンジニアの職に就くが、3年後の1946年からゲームを発表し始める。1962年には、8才のときから温めていたという名作「アクワイア」で一躍有名になる。1970年よりフルタイムのゲーム作家として精力的に活動を始め、100タイトル以上の作品と、『A Gamut of Games(シド・サクソンのゲーム大全)』などのゲーム関係の著作を世に出す。晩年は趣味のダンスなどを嗜みながら、ゲームにも愛情を注いでいたが、アルツハイマー病で施設に入り、82歳で世を去った。
ドイツ年間ゲーム大賞:フォーカス
その他代表作:アクワイア、キャントストップ

アレックス・ランドルフ Alex Randolph(1922/5/4-2004/4/27)
アメリカ生まれ。大学では哲学を専攻、兵役では通信部門に入った。1961年よりゲーム作家として仕事を始める。1961年より1968年まで日本に住み、将棋有段者となる。加藤一二三九段との親交もある。2004年ヴェネツィアで逝去。
ドイツ年間ゲーム大賞:ザーガランド
その他代表作:はげたかのえじき、ガイスター、ツィクスト

ヴォルフガング・クラマー Wolfgang Kramer(1942/6/29-)
ドイツ・シュトゥットガルト出身。コーンタル(Korntal)在住。経営学を修め、大企業シーメンスのデータ開発チーフを経て、1989年からドイツ初のフリーランスゲームデザイナーになる。理想は「全く新しいタイプのゲームを開発すること(einen ganz neuen Typus von Spiel zu entwickeln)」。友人であるミヒャエル・キースリングやリヒャルト・ウルリッヒとのコンビで数々の人気ゲームを生み出す。
ドイツ年間ゲーム大賞:アンダーカバー、アウフアクセ、エルグランデ、ティカル、トーレス
ドイツゲーム賞:ニムト、エルグランデ、ティカル、トーレス

ベルント・ブルンホファー Bernd Brunnhofer(1946/7/26-)
オーストリア・グラーツ出身。ミュンヘンで社会学を学んだ後、83年にハンス・イム・グリュック社を設立。多数の傑作を生み出す。編集者として活躍してきたが、関係者の名前をもじった仮名「ミヒャエル・トゥメルホファー」で『サンクトペテルブルク』を発表し、デザイナーとしても名声を高めた。
代表作:サンクトペテルブルク、ストーンエイジ

ハイム・シャフィール Haim Shafir(1950/?/?-)
イスラエル・ハイファ出身。テルアビブ在住。1980年台からボードゲームを発表し始め、1990年発売の『ハリガリ』が大ヒット。キッズゲームからライトで繰り返し遊べるカードゲームまで数多く発表している。
代表作:ハリガリ、スピードカップ

 

アラン・R.ムーン Alan R. Moon(1951/11/18-)
イギリス・サウスハンプトン生まれ。子供の頃から『リスク』に親しむ。16歳でカナダに移住、さらに18歳の時にアメリカへ。ほどなくしてベトナム戦争に駆り出された。帰国後ゲーム誌のライターをする傍ら、ゲームを考案。やがてドイツに共同出資でホワイトウィンド社を設立し、90年ごろからゲームを発表し始める。これが好評を博し、ドイツの大手メーカーから声がかかるようになった。2004年2月に結婚。
ドイツ年間ゲーム大賞:エルフェンランド、チケットトゥライド
その他代表作:インカの黄金

クラウス・トイバー Klaus Teuber(1952/6/25-2023/4/1)
ドイツ・ヘッセン州生まれ。歯科技工士の傍らヒット作を連発し、TMシュピーレ(1993年)、ゴルトジーバー(1995年)設立にも関わっていたが、『カタン』のヒットで1999年から専業ボードゲームデザイナーとなる。2002年に息子のグイド・トイバーと共に有限会社カタンを設立し、カタンのライセンス管理やデジタル化を行っているほか、もうひとりの息子であるベンヤミン・トイバーと親子で新作を制作している。
ドイツ年間ゲーム大賞:バルバロッサ、貴族の務め、ドルンター・ドリューバー、カタン
ドイツゲーム賞:貴族の務め、さまよえるオランダ人、カタン、レーベンヘルツ


ライナー・クニツィア Reiner Knizia(1957/11/16-)
ドイツ・イラーティッセン生まれ。ウルム大学で物理学と数学を学んだ後、ニューヨークに留学し、帰国後数学の博士号を取得。ソフトウェア開発会社、メガバンクに勤務した後、80年代中頃からボードゲームの制作を始め、97年から専業ボードゲームデザイナーとなる。2013年にはメビウスゲームズの招来で来日し、『京都』が発売された。長らくイギリスのウィンザーに居住していたが、2017年からドイツのミュンヘンに転居している。「クニツィーア」の表記も。
ドイツ年間ゲーム大賞:ケルト
ドイツゲーム賞:モダンアート、チグリス・ユーフラテス、タージマハル、アメンラー

ミヒャエル・キースリング Michael Kiesling(1957/?/?-)
ドイツ・ブレーメン生まれ。ドイツテレコムの後、ブレーメンのソフトウェア会社に勤める。1995年に「1×1シュピーレ」を設立したが4ヶ月で終了。その頃からヴォルフガング・クラマーと共作で大賞作品を次々と生み出した。60歳となった2017年、単独で新作を次々と発表して次々と受賞し、ドイツスタイルを継承するデザイナーとして再注目されている。
ドイツ年間ゲーム大賞:ティカル、トーレス、アズール
ドイツゲーム賞:ティカル、トーレス、アブルクセン

フランツ=ベンノ・デロンシュ Franz-Benno Delonge(1957/?/?-2007/9/2)
ドイツ・ミュンヘン在住の裁判官で、91年ごろからゲームのアイデアを出版社に応募し始めたが、約10年間採用されなかった。99年に『ビッグシティ』でデビュー。斬新なデザインによって、ドイツゲームに新風を吹き込んだが、癌のため50歳で逝去。geを「シュ」と読むのは北ドイツ風。「デロンゲ」「デロンジェ」の表記も。
代表作:ビッグシティ、マニラ、トランスアメリカ、コンテナ
フリストヴァルト・コンラート Christwart Conrad(1957/?/?-)
ドイツ・ボン生まれ。ゲームデザイナーであると同時に評論家でもあり、2000年台から『シュピール』ボックスで記事を執筆している。
代表作:胡椒袋、ナゲッツ

トム・レーマン Tom Lehmann(1958/7/1-)
アメリカ・パロアルト在住。ミシガン州立大学、スタンフォード大学で経済工学システムを学び、プログラマーとテクニカルライターとして働きながら90年台からボードゲーム開発を始める。2007年に『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』のヒットで専業になり、マット・リーコックはじめ様々なデザイナーとコラボして作品を発表している。
代表作:王への請願、レース・フォー・ザ・ギャラクシー

 

シュテファン・ドラ Stefan Dorra(1958/7/30-)
ドイツ・ゾルタウ生まれ。ハノーファにある障害児学校の言語療法士。障害児教育の一環としてゲームを作っていたが、90年代前半からボードゲームを発表するようになり、一躍有名になる。本人いわくシステムから入る派。メーカーに持ち込む前から念入りなテストプレイをしており、発表数は年に1, 2作品と少ないがその分いずれも完成度が高い。趣味は旅行、ゲーム、バドミントン。「ドーラ」と表記されていたこともあった。
代表作:ラッツィア、バケツ崩し、メディナ、ぶくぶく、フォーセール

ロベルト・フラガ Roberto Fraga(1960/12/11-)
スペイン生まれのフランス人ボードゲームデザイナー。フランス西部のサンマロ在住。14歳からボードゲーム制作を始め、2000年にデビュー。海上税関の仕事をしていたが、2010年に専業ボードゲームデザイナーとなる。同時プレイのエキサイティングな作品で定評がある。
ドイツ年間ゲーム大賞:スピンデレラ(キッズ部門)
その他代表作:ドクターエウレカ、ダンシングエッグ、スカッドセブン、キャプテンソナー

ディルク・ヘン Dirk Henn(1960/?/?-)
ドイツ・アーヘン在住。妻のバルバラがイラストを担当した作品を夫婦のイニシャルをとって「dbシュピーレ」というレーベルで発表したのが始まりで、2000年から主にクイーンゲームズで作品を発表している。
ドイツ年間ゲーム大賞:アルハンブラの宮殿
ブルーノ・フェデュッティ Bruno Faidutti(1961/10/23-)
フランスのボードゲームデザイナー。ユニコーンの研究で歴史学博士号を取得。現在経済・社会学の教師を務め、半分はパリに、半分はアヴィニョンに住む。1995年から毎年、「ルドパティック」というゲーム会を開催し、フランスのボードゲームデザイナーがそこで知り合い、共同制作するきっかけを作った。批評家としても知られ、日本の同人作品を「ミニマリズム」と呼んでいち早く着目している。ゲームマーケット2018大阪で来日。「フェイドゥッティ」「フェドゥッティ」の表記も。
代表作:操り人形、ババンク

ギュンター・ブルクハルト Günter Burkhardt(1961/?/?-)
ドイツ・バーディツェンバッハ在住。元中高等学校の地学・数学教師で専業ボードゲームデザイナーとなる。1997年にデビューし、ひねりのきいたカードゲームを制作してきた。2017年からは娘のリナと共作も発表している。
代表作:マニトウ、トランプトリックゲーム
ライナー・シュトックハウゼン Reiner Stockhausen(1962/3/7-)
アーヘン生まれ、ヘルツォーゲンラート在住。90年代からボードゲームを制作し始め、90年、ハンス・イム・グリュック社から『海賊(Freibeuter)』でデビュー。2008年にdlpゲームズを設立し、自身の作品だけでなく幅広い作品を製作している。
代表作:オルレアン、アルティプラーノ

 

マーティン・ウォレス Martin Wallace(1962/7/?-)
イギリス・サイサヌトン近郊生まれ。マンチェスターを経て、ニュージーランド在住。大学で歴史学を学び教師になったが、ミニチュアゲームのゲームズワークショップに転職し、1990年からゲームデザインを始めて1994年にエッセン・シュピールに自作ゲームを初出展。2000年に「ウォーフロッグ」(後にツリーフロッグに解明)というレーベルを立ち上げて数多くのゲーマーズゲームを発表してきた。ニュージーランドに移住したことから2016年から自社出版をやめ、ゲームデザインに専念している。「ワレス」「ウォーレス」の表記も。
代表作:ウントチュース、蒸気の時代、ブラス、ヴィアネビュラ

アンドレアス・ザイファルト Andreas Seyfarth(1962/11/6-)
ドイツ・ミュンヘン生まれ。ドイツ・テレコム社の後、バイエルン・ボードゲームアーカイブに勤務。発表作品は少ないが、1988年に妻のカレンと結婚し、2人でボードゲームを制作し始める。寡作ながらゲーム賞を複数回獲得している。
ドイツ年間ゲーム大賞:マンハッタン、郵便馬車
ドイツゲーム賞:プエルトリコ

ヴァルター・ゲルツ Walther Gerdts(1962/?/?-)
マック・ゲルツと呼ばれている。
代表作:コンコルディア

クラウス=ユルゲン・ヴレーデ Klaus-Jürgen Wrede(1963/8/19-)
ドイツ・アルンスベルク出身。ヘンネフ在住。カトリック神学を学んだ後、ケルンでピアノと作曲を学び、中高等学校で音楽を教えていたが、00年のデビュー作『カルカソンヌ』が大ヒットとなり、現在フリーランスのボードゲームデザイナーをしている。ボードゲームは89年にエッセン・シュピールを訪れて以来の趣味で、ボードゲーム制作も早くから始めていた。
ドイツ年間ゲーム大賞:カルカソンヌ
ドイツゲーム賞:カルカソンヌ

ブルーノ・カタラ Bruno Cathala(1963/?/?-)
フランスのボードゲームデザイナー。フランス東部のサン=ピエール・アン・フォシニー在住。18歳のときにモダンボードゲームに出会うも、タングステン合金の研究開発、趣味のラグビー、2人の子育てで忙殺されていた。1999年に膝の故障でラグビーができなくなり、同年に離婚したことで時間が生まれ、ボードゲームを開発し始める。2002年にユーロゲームズ・デカルトからデビュー。フェデュッティ、ラジェ、モーブロン、ポーションなど、数多くのフランス人ゲームデザイナーと共作している。
ドイツ年間ゲーム大賞:キングドミノ
その他代表作:キャメロットを覆う影、ミスタージャック

ミヒャエル・シャハト Michael Schacht(1964/?/?-)
ドイツ・ヴィースバーデン生まれ。フランクフルト在住。ダルムシュタット大学でグラフィックデザインを学び、15年ほどアートデザイナーとして広告会社に勤務する。ゲームデザイナーコンテストの入賞でデビューを果たし、2005年から専業ボードゲームデザイナーとなる。「シャハット」「シャヒト」「シャフト」の表記も。
ドイツ年間ゲーム大賞:ズーロレット
その他代表作:王と枢機卿、ハンザ

 

レオ・コロヴィーニ Leo Colovini(1964/?/?-)
イタリア・ヴェネツィア生まれ。歴史学博士。銀行員の傍ら、ゲームデザインや作詞作曲もする多才派。12歳の時、ヴェネツィアに移住したアレックス・ランドルフのもとに創作ゲームを持ち込んで指導を受け、以来晩年まで師弟関係となった。やがてランドルフ、ダリオ・デ・トッフォリと3人でベニスコネクションを設立した。
代表作:カルタヘナ、ババンク

カルロ・ロッスィ Carlo A. Rossi(1968/?/?-)

リューディガー・ドーン Rüdiger Dorn(1969/?/?-)
ドイツ・オスナブルック生まれ。ニュルンベルク近郊在住の経営学校教師。既婚で3人の子どもがいる。キッズゲームでデビューし、フリークからファミリー向けまで幅広い作品を制作している。重なったコマを1つずつ置きながら移動するシステムは「ドーン歩き」と呼ばれる。「ドルン」の表記も。
ドイツ年間ゲーム大賞:イスタンブール(エキスパート部門)
ドイツゲーム賞:ルイ14世
その他代表作:ジェノバの商人、ゴア、ジャンボ、ベガス、カルバ

ドナルド・X.ヴァッカリーノ Donald X. Vaccarino(1969/?/?-)
アメリカのボードゲームデザイナー。ニューヨーク在住のプログラマーで、『マジック:ザ・ギャザリング』の開発にも携わっていたが、『ドミニオン』の大ヒットによりデッキ構築ゲームというジャンルを切り拓いた。
ドイツ年間ゲーム大賞:ドミニオン、キングダムビルダー

 

ウヴェ・ローゼンベルク Uwe Rosenberg(1970/3/27-)
ドイツ・東フリースラント生まれ。ギュータースロー在住。12歳の頃からゲームのアレンジなどを始める。ドルトムント大学で統計学を専攻するが、ゲームに入れ込みすぎて8年半在籍の後、1998年中退。この間に30アイデア考案したというカードゲームから、1997年に発表した『ボーナンザ』がヒット。2000年に仲間とルックアウトシュピーレを設立、2007年に『アグリコラ』をヒットさせ、ゲーマーズゲームとしては異例の40万個を売り上げている。その後もゲーマーズゲームのヒットを続け、日本のファンからは「ウヴェ様」と敬われる。2012年にフォイヤーラントシュピーレ、2016年にシュピールヴィーゼ出版の設立に携わり、デザインだけでなくプロデュースにも成功している。2007年に結婚、一女三男。
ドイツゲーム賞:アグリコラ
その他代表作:ボーナンザ、ル・アーブル、パッチワーク、オーディンの祝祭

フリーデマン・フリーゼ Friedemann Friese(1970/6/5-)
ドイツ・シュットハーゲン生まれ。ブレーメン在住。大学で数学を学ぶ傍ら1992年「シュピーレ・バウ・シュテレ」を設立し、作品を発表し始める。1994年に自分のイニシャルを取って社名を「2Fシュピーレ」に変更。「F」から始まるゲーム名と、髪と同じ緑色のパッケージで斬新な作品を発表し続けている。「フリードマン」の表記も。
代表作:電力会社、ファウナ

 

シュテファン・フェルト Stefan Feld(1970/?/?-)
ドイツ・カールスルーエ生まれ。ゲンゲンバッハ在住。99年から中高等学校で体育と物理を教えており、2014年に校長に就任。その傍ら、98年にゲームデザインコンテストに入賞し、2005年にデビュー。アレア・ブランドで数多くのゲーマーズゲームを発表している。
代表作:ノートルダム、ドラゴンイヤー、ブルゴーニュ

 

ヴラーダ・フヴァチル Vlaada Chvátil(1971/9/14-)
チェコ・ジフラヴァ生まれ。情報学を学んだ後、コンピューターゲームの開発に携わり、2006年にチェコゲームズ出版を設立。ドイツゲームとは一線を画する独特な作風でファンを掴んでいる。
ドイツ年間ゲーム大賞:コードネーム、スペースアラート(特別賞)
その他代表作:ギャラクシートラッカー、スルージエイジズ

アレクサンダー・プフィスター Alexander Pfister(1971/10/18-)
オーストリア・ブルーデンツ生まれ。ウィーン在住。経済学を学び金融関係で自営をしている。ウィーンのボードゲーム代理店ホワイトキャッスルゲームズを通じて出版社とつながり、2008年にデビュー。新世代のボードゲームデザイナーとして注目されている。
ドイツ年間ゲーム大賞:ブルームサービス(エキスパート部門)、アイル・オブ・スカイ(エキスパート部門)
ドイツゲーム賞:モンバサ
その他代表作:グレート・ウェスタン・トレイル

マット・リーコック Matt Leacock(1971/?/?-)
アメリカ・セントポール生まれ。90年台からボードゲームを制作し始め、1995年にデビュー。2008年の『パンデミック』や、『禁断の島』シリーズなど協力ゲームで注目を集める。シリコンバレーでインターネットサービス会社AOLやYahooで働いていたが、2014年から専業ボードゲームデザイナーとなり、『パンデミック・レガシー』を発表している。
代表作:パンデミック、禁断の島、パンデミック・レガシー(シーズン1、シーズン2)

エリザベス・ハーグレイブ Elizabeth Hargrave(1971?/?/?-)
アメリカ・フロリダ州出身、メリーランド在住。保健政策を専門にしてワシントンDCのアメリカ保健福祉省、シカゴ大学の外郭研究機関に勤務の後、独立。夫と共通の趣味だったバードウォッチングを元にした『ウイングスパン』が大ヒットを収める。自身だけでなく、ボードゲーム業界での女性活躍推進に取り組んでいる。
代表作:ウイングスパン

ミヒャエル・メンツェル Michael Menzel(1975/?/?-)
ドイツ・デュッセルドルフ近郊在住の専業イラストレーター兼ボードゲームデザイナー。コンピュータゲームの開発に携わってきたが、2004年にコスモス社『マンガマンガ』でイラストレーターデビュー。それ以来、数多くのイラストを手掛けてきたが、2012年に『アンドールの伝説』でボードゲームデザイナーデビューも果たす。イラストも自ら手掛けたこの作品はドイツ年間エキスパートゲーム大賞を授賞。
代表作:アンドールの伝説、ロビンフッドの冒険

北条投了 Toryo Hojo(1975/11/10-)
山口県出身、大阪府茨木市在住。2002年から同人サークル「芸無工房」を立ち上げ、ゲームマーケットなどでチャック袋・名刺ラベル印刷スタイルの500円ゲームを発表し続けている。風刺が効いた時事ネタを得意とする社会派デザイナーとしてファンも多い。2015年にはTV番組「タモリ倶楽部」の「同人アナログゲームを楽しもう!」に出演。2020年にはバーチャルボードゲームデザイナー「夢洲ここん」としてデビューした。
代表作:刺し身にたんぽぽを載せるだけの簡単なお仕事です、カツカレー喰ってる場合だ!!、ツキサスホールデム

林尚志 Hisashi Hayashi(1976/5/4-)
愛知県生まれ。東北大学で情報工学をび、修士を取得。その後システムエンジニアとして働きながら、2007年、個人のゲームブランドである「OKAZU brand」を設立。2012年に初めてひも電(String Railway)で海外デビューを果たす。それから毎年、新作ゲームを複数制作しており、2015年に独立して専業ゲームデザイナーとなった。
代表作:横濱紳商伝、Trains、ひも電、Sail to India

 

インカ・ブラント&マルクス・ブラント Inka Brand(1977/3/19-)/Markus Brand(1975/10/1-)
ドイツ人ゲームデザイナー夫婦。インカはホテル業を学んだ後、法律事務所に秘書として働く。マルクスは生命保険業を学んだ後、父親の生命保険代理店を継いだ。1999年に知り合い、翌年に結婚。結婚前から夫婦で試作品のテストプレイを行い、ヒッポダイス・ボードゲームデザイナーコンテストに入賞。新作を次々と発表するようになる。2000年に生まれた長男ルカスと2002年に生まれた長女エメリーも加わり、家族でボードゲームを制作している。
ドイツ年間ゲーム大賞:村の人生(エキスパート部門)、脱出:ザ・ゲーム(エキスパート部門)、お姫様を助けるのは誰だ(キッズ部門)
ドイツゲーム賞:村の人生

ウィリアム・アティア William Attia(1976/?/?-)
パリ在住のソフトウェア・エンジニア。
代表作:ケイラス

マルセル=アンドレ・カサソラ・メルクル Marcel-André Casasola Merkle(1977/8/10-)
ドイツ・ミュンヘン在住。1999年からボードゲーム編集者を務め、2000年にはルックアウトゲームズの共同設立者となった。ケルン・メディア専修学校でアニメーション映画を学び、イラストも手がける。ドイツ海賊党党員。「カサソラ」と呼ばれる。
代表作:フェレータ、ジュリエットと怪物、タルバ

シモーネ・ルチアーニ Simone Luciani(1977/9/7-)
イタリア・フェルモ在住。ボローニャ大学教育科学部卒業。2009年にカードゲームでデビューし、ダニエレ・タッシーニ、ゲームデザイナー集団「アッキトッカ」出身のカップル、ヴィルジーニョ・ジッリ&フラミニア・ブラジーニと共作で新時代のゲーマーズゲームを発表。2014年からクラニオ・クレイエーションの編集長を務めている。
ドイツゲーム賞:マルコポーロの旅路
その他代表作:ツォルキン、ロレンツォ・イル・マニーフィコ、グランドオーストリアホテル

川崎晋 Susumu Kawasaki(1977/?/?-)
立教大学法学部卒業。図書印刷会社、知育・教育教材の制作会社などに勤務。2003年に「カワサキファクトリー」を立ち上げゲームマーケットで同人作品を発表。国内外の企業から10タイトル以上が出版されているほか、雑誌やTV番組用のパズル・クイズ制作や謎解き企画・問題制作にも携わる。ユーロスタイルからパーティーゲーム、パズルゲームまで、オールラウンドに発表している。
代表作:アールエコ、グラグラカンパニー、ルールの達人、クイズ!いいセン行きまSHOW!

アントワーヌ・ボウザ Antoine Bauza(1978/8/25-)
フランス・ヴァランス出身・在住。化学と情報学を学んだ後、ゲームおよびインタラクティブメディア専門学校ENJMINでゲームデザインを学ぶ。学校教師の傍らボードゲームを発表していたが、2008年から非常勤にしてゲームデザインに力を入れている。親日家として知られ、日本をテーマにしたボードゲームを数多く発表しているほか、ゲームマーケットに頻繁に参加している。「アントワン」「ボザ」の表記も。
ドイツ年間ゲーム大賞:花火
ドイツゲーム賞:世界の七不思議

ヴォルフガング・ヴァルシュ Wolfgang Warsch(1980/2/19-)
オーストリア・シュタイアー生まれ。ウィーン大学で遺伝学・微生物学を学び、ウィーン医科大学で博士号を取得した後、イギリス・ケンブリッジで癌細胞のスクリーニングについて研究する。2016年に帰国後、ポスドクとしてウィーンの薬理・毒性学研究所で働いている。20歳頃から趣味でボードゲームを制作していたが、2015年にデビュー。ドイツ年間ゲーム大賞・エキスパートゲーム大賞に3タイトルがノミネートされるという快挙を果たし、一躍注目を集めている。「ウォルーシュ」の表記も(rの後に母音がない以上、この表記は許容し難い)。
ドイツ年間ゲーム大賞:クアックザルバー(エキスパート部門)
代表作:ザ・マインド、ガンシュンクレバー

カナイセイジ Seiji Kanai(1980/3/6-)
神奈川県生まれ。東京在住。中学でテーブルトークRPGやマジック・ザ・ギャザリングと出会い、アナログゲームの道を歩き始める。大学入学後に大規模MMOと出会い、大学院を中退。アルバイトをしながらボードゲームの制作を続ける。海外にゲームを紹介する組織・ヤポンブランドへの参加がきっかけで製作した『イカサマージ』がヒット。その後、ゲームマーケットの「500円ゲーム」企画で、16枚のカードというミニマルなフォーマットでデザインした『Love Letter』が国際的に高く評価された。
代表作:Love Letter、R-rivals、文絵のために

フィル・ウォーカー=ハーディング Phil Walker-Harding(1981/?/?-)
オーストラリア・ウロンゴン生まれ。シドニー在住。大学で映画を学び、神学で修士号を取得。2000年台中頃からボードゲーム制作を始め、2007年にデビュー。2014年まで「アドベンチャーランド・ゲームズ」という個人レーベルで自分の作品を出版していたが、現在はゲームデザインに専念している。
代表作:スシゴー!、イムホテップ、クマ牧場

上杉真人 Masato Uesugi(1986/9/20-)
愛知県出身。名古屋市在住。名古屋大学で言語学を専攻。在学中にボードゲームと出会う。卒業後は名古屋の自動車関連企業で経理として働きながら、2010年にゲームマーケットの存在を知り、I was game/大爆笑カレー名義でボードゲームの制作を始める。2019年に独立して専業ゲームデザイナーとなる。2023年、推しボードゲームデザイナー総選挙で1位を獲得した。
代表作:マグノリア、ペーパーテイルズ、ボルカルス、ダンジョンオブマンダム